笑うバロック展(461) オーギュのライバル、テオetトトはエックレス、マッタイスでデビュー

前項オーギュのライバルは、セルジュではありません、テオ(テオティム)・ラングロワ・ド・スワルテ。パートナーはボンボン・トト。テオにはバックに大物が憑いています。

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楽器もオリジナルのヤコブ・シュタイナーを貸与されて、ストラドバリをリースされているモダン奏者のよう。(ストラジバリも借りているみたいです)

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大御所がヴェラチーニの伴奏をしながら直に紹介してくれます。クリスティさんも現役の雰囲気。以前クリスティさんはクロサキとヘンデルを録音していました。アフェットなクロサキよりテオはクール・ナイーブな奏者に聴こえます。

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ル・コンソートの「OPUS1」にも参加していました。以下、プロフィールの豪傑訳。

テオは、彼の世代で最も有望なバイオリニストの1人です。彼のレパートリーは、17世紀から現代の創造にまで及び、時代楽器で演奏することによって豊かさを求めています。彼は4歳でバイオリン演奏を始め、ペルピニャン音楽院に入りました。 9歳のとき、彼はパトリック・ビスミュートのマスタークラスでバロックバイオリンを発見し、トゥールーズ音楽院でジル・コリヤールのクラスに参加しました。ザレスキ財団のおかげで、彼はパリのエコール・ノルマルÉcoleNormale de Musiqueでキャリアを続け、そこでDevy Erlihのクラスに参加、その後、後継者のIgor Volochineのクラスに。

2014年、彼は国立パリ音楽院(CNSMDP)に入学し、ミカエル・エンツのクラスでヴァイオリンと室内楽でロマンチックなレパートリーの中から素晴らしい作品を発見しました。マイヤー財団とタラジ財団の支援を受けたパリ音楽院での彼の研究により、彼はウラジミール・メンデルスゾーン、ヴァレリー・エイマール、クレア・デザート、ミシェル・ミハラカコスなどの室内楽教師に出会いました。

19世紀から20世紀にかけてのフレンチレパートリーに情熱を注いで、2014年にキャメロン・クロズマンとポール・ドルーエとゲルマンテス・トリオを結成しました。マルセル・プルーストのゲルマンテス公爵夫人のキャラクタからのインスピレーション。

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2015年からレザール・フロリサンLesArts Florissantsのメンバー。William Christieと一緒に、室内音楽プログラム。Salon Crozat、Cantates de Bach、Dido and Aeneas(Purcell)、Actéon(Charpentier)、Selva  Morale Spirituale (モンテヴェルディ)で演奏しています。 

若いバロック世代では、Les Ombres、Les Nouveaux Caractères、Marguerite Louise、Jupiter のレコーディングプロジェクトに参加しています。

2015年、テオはハープシコード奏者のジャスティン・テイラーとアンサンブルLe Consortを設立しました。これは、17世紀と18世紀の室内楽を時代楽器で演奏することを目的とした「同じ家族の小さな楽器のアンサンブル」を意味します。 2つのバイオリンを備えたトリオソナタから、クラシックなピアノカルテットまで。ヴァル・ド・ロワール国際コンペティションの最優秀賞。シンガー・ポリニャック財団から支援。国際的に活躍しフランスと海外(イタリアのアレッサーノ、ポーランドのムシカラジュ)の両方で数多くのフェスティバルに出演しています。

Le Consortは、2018年にDeauville Festivalで録音された最初のライブディスクの後、2019年にメゾソプラノのエバ・ザイチクEvaZaicikと協演、Alphaレーベルから「ComedearOmbre」最初のレコーディングをリリースしました。 決定的な成功を収めた彼は、Classica誌のSHOCKで特に報われました。次のディスクはOpus 1(Alpha)、そのタイトルはグループによって選択されたスタイルのアンカーポイントを連想させます。ダンドリューとコレッリのトリオソナタに捧げられました。

ロワールコンペでクリスティーによって発見され、素晴らしい音楽的絆が始まりました。ルコンソートは、2019年7月にクリスティーをコンサートイベントに招待し、 Limogesでの1001Notesフェスティバルに。2018年の夏、テオは、カルチャーボックスが撮影したサブレフェスティバルで、ダイアンフランセーズアンサンブルとルクレールの協奏曲を。また定期的ソロリサイタルではバッハのソナタとパルティータをとりあげています。

2018年に、ピアノのフィオナ・マトとハナ・サルゼンシュタインと一緒にトリオ・エリュアールを結成しました。トリオ・ヴァンダラー、ミカエル・エンツとクレア・デサールに学び。(エリュアールは、「私は生まれてきた、きみを知るために、きみの名前を呼ぶために、自由と」で結ばれる有名な詩の作者から)

キャプチjdjャ

オーギュとテオを見ていて、貧困なわたしの想像力は、子供たちが聴いている米津某と野田某みたいだと。

努力して、才覚を磨き、認められた人には惜しみなく支援する----世界の富が集中したヨーロッパならでは、です。日本はここまでの徹底した「集中」は難しそうです。とはいえ、わたしは日本の非「徹底」は嫌いじゃありません。その方が人が死ななくて済みます。

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