笑うバロック展(196) 最古のマレを探せ

ハイニッツ、ヴェンツィンガーなどの組曲の録音をのぞいていくと、しかしながら、彼らは下記に出てくる「目立つ曲」をなかなか録音しませんでした。ビバルディの「四季」の目立ち方とは正反対かしら。

気になってマレの演奏史を検索してみました。よくビオラ奏者が取り上げたのが、「5つの古いフランス舞曲」。ビオラまたはバイオリン、チェロとピアノのための編曲版です。Maud E. AldisとLouis T. Roweの編曲です。1917年ロンドンのチェスター社刊となっています。最近の録音はバシュメットくらいでしょうか。以前バシュメットはライブで聴きましたが、バロックのビオールの音楽とはとても感じませんでした。ポール・ドクターというビオラ奏者がまとまった録音の事始めみたい。 この人はバッハのガンバソナタも1955年に録音。

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第2巻の名曲「スペインのラ・フォリアによる31の変奏曲」。これはフルートのための編曲版で。ハンス・ペーター・シュミッツが1956年、カッセルのベーレンライター社から。シュミッツは録音も残しています。

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マレの「聖ジュヌビエーブ・デュモンの鐘の音」はアラリウスが1960年代の様子。ジャニーヌ・ルービンリヒトのバイオリンとヴィーラント・クイケンのガンバ、ロベール・コーネンのチェンバロ。クイケンは兄弟で再録音しています。1970年代にはいるとアーノンクールも録音。

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