見出し画像

笑うバロック展(117) レジェンド探索ヴィエール奏者は長寿らしい、ゾッソとフラーゲル

最初にビバルディの「忠実な羊飼い」があります。
イタリア・バロックの名曲が、そう今では二コラ・シェドビル作。フランス・バロックの作品に。
日本人にとって、このハ長調第2ソナタの冒頭は、朝のラジオ放送、バロック音楽の時間のテーマ音楽。
ちなみに「朝6時台のバロック音楽番組はNHK-FM本放送開始(1969年3月1日)以前の試験放送の頃から50年に渡り放送されていることになり、日本でのバロック音楽の知名度向上に大きく貢献した。2011年度から『古楽の楽しみ』に改題された。」とのこと。
その日本人にとってのバロック音楽のテーマ曲を、1972年にアルヒーフはかなり過激に世に問います。
「Il pastor fido, sonates ... del sigr Antonio Vivaldi」(1737年)ミュゼット/ハーディ・ガーディ/フルート/オーボエ/ヴァイオリンのための。

画像1

その時に抜擢されたのが、ルネ・ゾッソ。ハーディガーディとかヴィエルアルーとかドレーライヤといわれた楽器で乱入。聴きようによっては宮廷の典雅なバロック音楽をぶち壊しました。
複雑な構造の楽器ですが、中世から連綿と伝統があり、今でも民族楽器として生きながらえています。
ゾッソ氏は、1935年スイス生まれ。1961年頃ポワチエでハーディガーディをスタートしました。ハーディガーディはダンスに伴う楽器であるという考えに反して、ゾッソは歌の伴奏として最初からドローンを使用しました。1968年ソロデビュー。その後クレメンチッチの中世音楽の再現に協力しました。1979年にアン・オソノビチと「ドローンつきの音楽」という中世歌謡を。

画像2
画像3

現在も達者らしい。

そういえばリコーダー奏者シュタインマンのだした「ルイ15世風四季」。
この時のヴィエールはクロード・フラーゲルという1932年生まれのフランスの方。活躍中らしい。

画像4
画像5
画像6


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?