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ジョゼフ好みの不思議な王の妾

2016年1月。
ハートマン氏のお土産。これ見よがしに値札がそのままでした。デパートでは150g1600円とのこと。「ゴチソウサマ」でした。
救世主から生まれたブルボンロゼ。ポンパドール夫人みたいなものかしら。
液体ではなく個体が封入された不思議なペットボトル。封を切るとシューと音がします。香ばしいけれど、少しカレー用に玉ねぎを焦がしているような印象。あと腐葉土みたいな雰囲気が少し。いれてみると思ったより淡泊でした。さらさらしたのど越し。ちょっと熟れすぎたメロンの汁みたぃな。豆の裂目の焦げた黒さのわりに全く苦くありません。液体のさらりのど越しとは裏腹に酢豚のあんのような風味が広がります。確かにポンパドール夫人なのかもしれません。
最近高級な中国茶に親しむ機会が増えました。高級中国茶は、味も香りも強いのに、まるで無味無臭のように感じます。けばけばしさやくどさが全くないのに、存在感を感じます。そうしたものと対照的なものなのです。お土産に頂戴して失礼なのですが、要は日本の中華屋さんでいただくジャスミン茶みたいなのでした。(----あわれなヒドラの種かもしれません)

失礼ついでに、上の2コマを想起しました。こんなこといわれているような味だった、といっておきましょう。
わたしはトルメキアのヴ王の方が好ましいかしら。もっとも意志が弱いのでヒドラの庭に居残るヴ王の王子たち程度ですが。

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