読書の感想 「経済学のすすめ」アメリカの大学生の読書宿題
佐和隆光氏の「経済学のすすめ 人文知と批判精神の復権」(岩波新書1622)をやっとこさ読了。
1年以上かかってしまいました。スピードアップする面白さのポイントまでたどり着くのに時間がかかりました。
話題だったトマ・ピケティについての解説もありました。
読み終えて、マーカーを辿ってみたら、序文と結びは同じで、最初に全部結論が書いてありました。それが全部読んでやっと、何のことを言っているのかおぼろげながら。
モラルを形成するためには、本当の意味での幅広い教養が必要で、それで出てきたのが、下記のサイト。
kindleで読みながら、「人文知と融合した技術」について、いろいろと考えてみたいと思います。
今回、kindleは紙の本についている帯が見られないのが、残念だと改めて。
ある特定の技術を使って、営利活動している自分のことにも、いろいろと当てはまりそうです。
希望する結果から帰納的にスタート地点と過程を導き出す、それだけではダメらしい。
アメリカの大学生には、リーディング・アサインメントが課せられるらしい。基礎の教養は共有できるように、宿題が課せられます。
フランス革命によって、その前後にかような変化が生じました----という講義でフランス革命そのものは説明しません。それは教養として知ってるはずの情報ですよねえ、という具合。「ベルばら」じゃダメなんでしょうねえ、きっと。
基礎教養の100冊、こんな本ほとんど読んだことがありません。
朝日の書評によると「経済学は価値中立性を志向するが、現実社会の思考・判断・表現の過程では「何が望ましいのか」、価値観が問われる。その判断力を鍛えるには、やはり人文知しかない。」この書評を読んで購入したのですが、読むのに2年かかって、100冊はほとんど読んでいなくて----もう最初から落第です。
下記は2016年の朝日書評。これを読んで購入したはず。アメリカの大学生より、自分がはるかに劣っていると痛感しました。
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