笑うバロック(670) 「夢の競演」を楽しむ
コンスタンティノープルのライブ、楽しそう。2022年カナダ公演。
聴きほれ見惚れました。
動画についたリーダー、タバシアンのあいさつ。
タバシアンは、イラン出身、14歳でケベックへ移住し古代ペルシャ音楽を学び、1998年にモントリオールで設立したアンサンブル「コンスタンティノープル」。タバシアンが芸術監督を務め、中世とルネサンス、ヨーロッパ、地中海と中東の伝統を受け継ぐ広範な音楽を制作。
この公演の手練れの者たち。管楽器、打楽器。
そして弦楽器。ここではビオラダモーレはムーア人のビオラのことでしょう。
バロック音楽とそれ以前の音楽を楽しむ例のひとつ。
ヨーロッパの図書館に収蔵された写本、古く出版された楽譜。
教会の遺産や知られざる僻地の貴族コレクターまで。汲めども尽きぬお宝がまだまだ。
その上、記録されない各地の伝統音楽の多様性、また記録された音楽との関係の濃淡、競演の可能性。想像力のある者なら誰しも夢見る「レッドサン」の世界。(わたしの世代では、テレビで楽しんでいたチャンバラが西部のガンマンと対決するのは最高の想像でした。いまなら転生したら何某かしら)
捏造とは分かっていても、興奮したものです。
中学生の頃公開された「スターウォーズ」も、チャンバラがなければ見に行かなかったと思います。
最近の「イップマン」もその延長線上。勢い「グレートウォール」でもいいのです。
それがクラシックに親しむようになり、「ハーリヤノシュ」や「ノヴェンバーステプス」に広がっていきました。いつしか、説得力があればオーセンティックなのです、に賛成できるように。
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