映画の感想 機中シネコン2015年2月復路1本「Monica Z」

復路。疲れて眠り、気が付けばあと1本分。
「ストックホルムでワルツを」宣伝文句を読むと「タイピスト」みたいな軽い話か「モスクワは涙を信じない」みたいなものか、よくわかりませんでした。原題は「Monica Z」。バスが古い車両なので時代が数十年前だと感じ、途中でどうも有名人の評伝ものではと。冒頭いきなりニューヨークに招かれ不評で大惨敗から始まります。そこから主人公の飽くなき自己実現に向けた活動が始まります。娘を郷里の両親に預け。煙草をふかし酒を飲み、黒人歌手の模倣から母語での創作へ----しかしジャズというジャンルからは逸脱しないで。大勝利と大惨敗を繰り返します。やっと舞台が1960年代の設定で、モニカ・ゼタールンドという実在の歌手の伝記だと気が付きました。映画では父親が挫折したミュージシャンらしく、いつも孫の面倒を見ながら娘の行動を批判します。何度倒れても立ち上がる娘がニューヨークでビル・エバンスと競演するラジオ中継を聴いて、感動を伝える国際電話をかけます。そして子連れの結婚式で終幕。1937-2005のクレジットがでました。最初のニューヨークでは黒人の立つステージに金髪の白人女性が席を同じうすることを聴衆から拒否され、二度目は白人と競演でしたがジャズからロックに流行が移り主人公はエバンスとの競演盤を自費製作したことになっています。令嬢ジュリーとかイングリッド・バーグマンの末裔と考えてもいいのかも。主演のエッダ・マグナソンは、ポスターの顔がちょっとジョン・サザーランドに似ているような。

画像1


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?