笑うバロック展(207) 続・パルドゥシュ・ドゥ・ヴィオールのための

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エッカートはフランスのドゥシュ・ドゥ・ビオールのための作品集も出しています。写真がGaviniès 1748の楽器かも。ルイ・オードラン(1995年録音)、シャルル・アンリ・ブランビユ(1997年録音)の作品集。2002年頃にユガールの作品集「トワレ(身づくろい、くらいの意)」。2017年のインタビュー。バイオリンとは対照的に演奏中に楽器のネックが上を向くように脚の間に挟んで保持します。この楽器は主に1700年頃にフランスの女性によって演奏されました。バイオリンの演奏姿勢は当時の女性には不適切と考えられていました。「楽器のブームは自宅で再現したいオペラアリアから始まりました」とエッカート。さらに「私のパルドゥシュ・ドゥ・ヴィオールは、黒檀と象牙が使用されています。これらは希少種保護協定のために持ち込みできない可能性があります。米国へ入国が認証されたにもかかわらず問題がないかどうかは不明です。かなり神経質です」。

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ジモーネ・エッカートが主催するハンブルガー・ラッツムジークは1991年スタートのグループで、継続的に録音を実現しています。徹底した隙間狙いです。初期バロックの声楽や室内作品。高音ガンバでテレマンのトリオソナタ。アーベル、シャフラット、ハンマーなどレアな後期バロックもの。フランス、イギリスものもあるのですが、レアなもの、ひと工夫したプログラムが多いです。

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モルターの協奏曲集。
モルターは、クラリネット、トランペット、ガンバ、ハープのために協奏曲を書きました。ディスカント・ガンバは、パリを魅了し作品ができていましたが、ドイツ語圏の作曲家たちとレパートリは長く忘れられていました。

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モルターは、テレマンなどのバロックの通奏低音様式と、ハイドン初期やマンハイム宮廷の間のミッシングリンクです。アイゼナハでは一回り年上のテレマン率いるオケの一員として勉強したようです。
タイトルの「コンチェルトとコンチェルティーノ」は、コンチェルトはずばり3楽章形式の協奏曲、ソロ楽器とVn2+Va+Vc+BCのためのものです。コンチェルティーノは複数のソロ楽器と通奏低音のためのもので、ビバルディの室内協奏曲的です。
エッカートが使用しているディスカント・ガンバは、1719年ニュルンベルクのレオンハルト・マウスジール作の楽器。




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