笑うバロック展(395) アイドルを探せ プラハの春のハナにマスクは無粋

2020年5月18日プラハの春ライブ。こういう演奏会を全部見せてしまう、太っ腹なチェコ人たちに感謝します。ハナ・ブラシコバはバッハ、ゼレンカでは合唱の独りとしてマスク顔、でも目だけでお美しいです。

イタリアのヘンデルがコロラトゥーラの超絶技巧に託した清冽なグロリア----「作者不詳」として資料の山にうずもれていた『グロリア』が、ヘンデルのものであると認知。ソプラノのソロと弦楽器のみ、という編成で、グロリアとしては異例ですが、多くの箇所でソプラノとバイオリンソロが絡み合う、ソプラノはヘンデルを追ってロンドンにまで行ったドゥラスタンティ、バイオリンソロはコレッリを想定していたかも。

キャプチャhana

ルクスの無聴衆コンサート。前後にバッハのモテット、ゼレンカのレスポンソリウム、その真ん中に花=ハナが咲く構成。まさかマスクで独唱かと心配しましたが、杞憂に。プラハの春に咲く花は、どれだけ口を開けても美しい。破顔のスマイルもこの人ならでは。ハナはうがいも美しいのです。

キャプチャhana - コピー

笑うバロック展(384)はバッハのモテット演奏、それと同じ演奏会。

プラハの春が全部マスクか心配したのですが、臨機応変に。モーツァルトガラはマスクなし。ソプラノのシモナ・サトロバの「後宮」のアリアの後は、指揮者トマシュ・ネトピルと濃厚接触。しかしそこはそれ、自粛警察みたいに「やりすぎ」ないのが、プラハの春ですな。プラハの春を経験したチェコの人たちは、「滅菌社会」「自粛警察」の怖さを知っている感じ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?