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笑うバロック展(159)  「合唱倶楽部」

ペニーユニバーシティをテーマに綴ろうかと思っていました。
そこで、ロウズの曲にバッタリ。昔から聴いていたのに聴こえていず----眼だけでなく、耳も節穴です。残念ながら。
国内盤を買っていればわかったのか?いえいえ、このレコード、いきなり3つの別な歌を重唱するレイヴンズクロフトに圧倒されますから、まあ仕方ありません。ルネサンスの様式の過渡的な作曲者ですが、バロック名曲選にいれたいなあ。(「ねずみとり」のマザーグースの歌の作者という話も)

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こんな風に多重録音の動画も。

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「女は夜もすがらいたく泣き悲しみ」ウィリアム・ロウズ作曲。
「彼女は泣き悲しみ」とは、エレミヤの哀歌のテキストに基づいています。しかし、1626年にロンドンでペストが流行した際にロウズがこの特定の箇所の引用に触発されたのではないかと考えられています。この曲は、イギリスの内戦中にヘンリー・ローズ(作曲家)によって出版されました。内戦で兄のウィリアムが亡くなった後です。

ヒリヤード・アンサンブル / 合唱倶楽部
国内盤でも2度発売され、大人気だったヒリヤード・アンサンブルの名盤、復活です。
17 ~19世紀にロンドンなど英国で歌われたアマチュアの合唱曲を収録しています。
前半は『キャッチ』と呼ばれる音楽。かつては家庭から抜け出した親父たちが、日頃の鬱憤を歌で晴らすというもので、当然酒と女を歌ったきわどいものもあったりします。後半に収録されているのは、『グリー』と呼ばれる18世紀の中頃からのもの。ポール・ヒリアーがリーダーを務めていた時期のヒリヤード・アンサンブルが実に楽しく歌ってくれています。

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