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笑うバロック(677) このシャンパンはサロン

フォルクレの作品をシャンパンに例えた方がいます。感謝しかありません。
マレとの比較でしたので、シャンパンはフォルクレのヴィオール作品ということになります。
ミリアム・リニョルの新しいフォルクレは、サロンということにさせていただきます。良質なブドウができた年にしか製造されず、8年以上長期瓶内熟成させる----。とはいえ人によってはさりげない物足りないと感じるかもしれません。

パンドルフォのがドンペリでしょうか。
ドゥフツシュミットはエドシックとか。
サカイさんはアンリ・ジローかしら。
想像をたくましくしながら、楽しみます。
ミリアム・リニョルは本当にきめ細やかな泡という印象。
お姿はゴーストバスターズのフィービみたい。

いつも「ラモー」から聴きます。クイケンの録音でショックを受けてから以降、抜栓の曲と思っています。どんな音がするか、どんな香りが漂うか、どんな泡が弾けるか。始まりがよければ、ジュピターの雷撃までじっくりと味わいます。リニョルのジュピターは激しくなく、ラタフィアのよう。おやすみなさいのミュゼットが添えられています。宮殿も立派ですが、庭も素晴らしい、という感じ。




カンタンのソナタ

リニョルは少な目のメガネの演奏家です。アイウエアとしてかけている様子。


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