アイデア レッスン 三題噺づくりを練習する

アイデア レッスン 三題噺づくりを練習する
「自分の言葉で」「言葉を尽くして」
 例えばレストランに行ってワインを頼む。どんな味か聞くとそこのオーナーなりソムリエさんが色々工夫して「言葉を尽くして」答えてくださいます。もっともわたしは甘党で「激甘好み」でOK。丸ビル某店店長さんが勧めてくれたバルザックの甘口ワインは今もファンです。
 コーヒーは、生産国名が銘柄としての役割を持つものなので、その生産国を紹介するところから、商品紹介が始まります。そこで「自分の言葉で」「言葉を尽くして」説明することの演習をする方法がないかと、国毎に、色々と書き出してみました。
国名、地域名(首都、言語、隣国)
1 有名人(政治家、スポーツ選手、芸術家、ノーベル賞etc)
2 世界遺産(観光地、文化自然、みやげものetc)
3 グルメ(農産物、飲み物、料理etc)
でも、なかなか3つの言葉を使って連想的にお話が作りづらい。
そこでふと、落語にそんなテーマがあったはず、とウィキ検索。
三題噺(さんだいばなし。三題話、三題咄とも)とは、
落語の形態の一つで、寄席で演じる際に観客に適当な言葉・題目を出させ、そうして出された題目3つを折り込んで即興で演じる落語である。
トリを取れるような真打ちだけがやったもので、客席から3つ「お題」を出してもらい即席で演じた。出して貰う「題」にも決まりがあり、「人の名前」「品物」「場所」の3つで、どれかを「サゲ」に使わないといけなかった。
幕末には盛んに行われた。三題噺を元にした演目の代表作としては『芝浜』が挙げられる。三遊亭圓朝がある時の寄席で挙げられた題目が「酔漢」「財布」「芝浜」の3つで、これを題目として演じたのが『芝浜』の原形といわれている。
もう少し検索したところ、別なブログから。
マスコミ塾でちょくちょく書かされるものが三題噺。では、三題噺とは何ぞや?次の3ルールに基づく。ルール①でたらめに選ばれた3つの言葉をすべて使い物語を完成させなければならない。ただし使い方は自由。ルール②物語の最後には絶対にオチをつけなければならない。これが辛い。ルール③制限時間は1時間。この時間内に噺を考えて、構成を考えて、オチまで決めて書きまくる。文字数は基本は800文字。
例えば、「ブラジル」なら「ペレ/サンバカーニバル/サトウキビ」とか。「3つの題」を抽出するのだってかなりの勉強が必要です。
[練習1]は国別三題を書き出す。
[練習2]三題をカードに書きカルタ状に置いて、その三題を繋ぐ言葉の連想を書き出し。筋道をつけるようにします。
[練習3][練習2]でできた連想マインドマップの中に、本来紹介したい「商品」を1カードとして加え、マップ内で「商品」が不自然にならないよう様々な言葉を連想して追加繋ぎこみます。
 これに、基本の地誌的な説明から導入する商品説明を作ります。この過程で、マップの中に、商品の差異(味風味のような見えない差異を表わすには?)を表現する上で効果的な語彙がないか、また追加できないかを試します。
 これを商品の数だけ繰り返していきます。並行して「商品差異」を実際に試飲しながら、データを蓄積していきます。
 現在、評価点による方式、評価語彙は出揃った感じですから、よい意味で適切に「想像を膨らませ」ないと、誰でも同じことを言い、違う商品が同じ説明で売られるような陳腐化が起きます。
 この半年で名作落語「百年目」を何人分見聞したことでしょう。同じ筋書きなのに、微妙な差異なんて程度のものでなく、本当の意味で「十人十色」を味わうことができました。ご存知のように落語は落語家の技芸で見えない色が見えるようになり、扇子一つで味や香りも表現します。

三題噺プレゼンテーション1


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