笑うバロック展(222)  無用の無用を知る

昨年10月台風の日、自宅テレビ。
「サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん」という番組を鑑賞。
「番組内容は、天才の少年および少女が先生役「博士ちゃん」として出演しサンドウィッチマンに授業を行い、芦田がプレゼンをサポートしていく」というもの、もっともそんな風には見えませんでしたが、楽しく拝見。
「美空ひばり博士ちゃん 梅谷心愛 美空ひばりをこよなく愛する超歌うま11歳少女」と「レトロ信号機博士ちゃん 岡本莉玖・蒼空 消えつつある昭和信号機を愛する」。さらに、仏像マニアに、民族楽器マニア。
タモリ倶楽部の子供版といったところ。ちょっとした「きっかけ」とインターネットがあれば。いやいや、そういうにはただものではない集中力を感じました。というよりテレビ出演を意に介していない様子。テレビの落日を見せられました。かれらはテレビに出ることに関心がありません。まして認めてもらおうなどとも思っていません。自分が関心のあることを、尋ねられたから答えたという体。
すべからく自分の関心が優先。いくつかのきっかけから、調査し、検証し、記録します。みなホームズ化した感じ。
自分の関心事が、この子供たちの足元にも及ばないことを痛感しました。
エレメンタリー、ワトソンといわれているような番組。

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こうしたブログや「note」のような形式は、どうも「写真投影法」のようだと思いました。

武内清(教育社会学)氏のブログより

「写真投影法(Photo Projective Method: PPM)とは、写真による環境世界の投影的分析法である。(野田正彰,1988,『漂白される子供たち』情報センター出版局)。この方法では、調査対象者にカメラを渡し、何らかの教示を与えて写真を撮らせる。そして写真に撮られたものを、自己と外界との関わりの反映と見なし、認知された環境(外)と個人の心理的世界(内)を把握、理解しようとする方法である。PPM は、環境学や地理学、心理学などの学問領域で注目されている。これは、これまで言語レベルでの測定によってしか知りえなかった撮影者の視覚的世界や心理的世界が、写真という視覚的データを介して垣間見られるからである」

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