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笑うバロック(621) 2つのテーマによる、6人のバイオリニストのための「Sei Solo」

バッハの謎めいたタイトル「Sei Solo」。
「you are alone」と読むこともできます。
イタリア語「Sei」は、「6」とも「あなたは」とも。
たしかに表紙は「Sei Solo」が印象的。

検索したところ6人の男性がこの表紙に魅かれたと思しき趣向のCDを。
21世紀の幕開けと共にクレメルから、その後バロックバイオリンの録音が増え、6人目はカヴァコス。
バッハの私生活を含め孤高ぶりを解釈しているように思えますが、雰囲気としては6つのパートからなる超大作という捉え方かもしれません。

孤高孤独の6人の男

なぜか「Sei Solo」を強調する女性バイオリン奏者はほぼいず。
それでも新世紀の20年間「Sei Solo」を録音した女性奏者はかなり多いと思います。姿を晒している奏者をメジャーな度合いでスクラップしました。

実演に接したのは3名、「Sei Solo」プログラムでなく

曲が曲だからなのか黒服の人が多い。
失礼な連想ですが下のスチールを想い出してしまいました。

黒い十人の女

全くバッハときたら話題に事欠かない。女たちを虜にしつつ、男たちにあてつけ。女たちは逞しくなり、男たちは独り悩まされ。


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