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AI画像加工:Midjourney用 Knolling加工のプロンプト

今回はアイテムを規則正しく配置して、上から俯瞰するプロンプトです。
特定の加工プロンプトのニーズがどのくらいあるかわからないので、試験的に無料で公開してみます。

参考になりましたらぜひお気に入りにしてくださいね!
励みになります。

さて、さっそく30年以上前から使われているアナログな構図を最新のAI画像に組み込んでみましょう。

作成例は、全て基本プロンプトの単語を入れ替えて作成しています。
発想次第でかなり幅広いジャンルの画像が作れそうですね!

【作成例】

【記事内容】

・コピペで加工できる基本プロンプト
・プロンプトの構造解説

「どの部分のプロンプト」「どのように加工に影響しているか」といった、実践的な構造を一つ一つ解説します。
それぞれに画像例をつけてますので、効果が理解しやすいです。

プロンプト本体よりもむしろこちらの解説が重要かもしれません。
構造を理解して、色々な画像作成を楽しみましょう!

【注意事項】

公開しているプロンプトは、
・midjourneyにおいて使用可能です。
 アカウント作成等のセットアップは済んでいる前提です。
・より正確にAIに意図を伝えるため英語で記述されています。
 私はDeepLやGoogle翻訳など、翻訳ツールを利用しています。
・例として挙げている画像を作成できますが、
 AIのアルゴリズムで全く同じデザインにはなりません。
・単語の入れ替えが可能です。
 お好きな入れ替えをして、色々な画像を作成してください。

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まずはコピペOK!の最終プロンプトです。

Knolling of solar system, real photo, cinematic background, studio lighting, low contrast, 8k, GFX100S, APO-Telyt-R 1600mm F5.6

今回のマジックキーワードは「Knolling」です。

Knollingとは、フラットレイ撮影の一種で、アイテムを規則正しく整然と配置し、上から俯瞰で撮影した写真スタイルのことを指します。昔からある構図です。

このプロンプトは以下のように分解できます。
それぞれ解説していきますね。
※英語が苦手な方はDeepLやGoogle翻訳などの
翻訳ツールを利用しましょう。
私自身も日本語で作成したい情景を打ち込み、
翻訳したものを単語で分けてプロンプトに使用しています。

[1]Knolling of solar system
[2]real photo
[3]cinematic background, studio lighting, low contrast, 8k
[4]GFX100S, APO-Telyt-R 1600mm F5.6


[1]Knolling of ”生成したい画像テーマ”

ここには生成したい画像のテーマを入れます。
例えば作成例でも使用している「pebble」(小石)を使うとこんな感じです。

Knolling of pebble

これだけでもかっこよく仕上がりますね!

knolling of items for camp

knolling of cactus and succulents

knolling of astronaut

knolling of animals

この「Knolling」というワードはとにかく便利で、どんなテーマを与えても思いがけずきれいに並べて上から撮影した画像を作成するので、とても面白いです。これだけで何時間も没頭できます(笑)


[2]real photo

次に、画像のスタイルを指定します。
写真の他にイラストや3Dなど例を挙げておきますが、スタイルはたくさんのレパートリーがありますので、色々探してみてください。

cartoon illustration
3D, 16-bit

上記のスタイルの変化を試してみましょう。

Knolling of sea shells and star fish, real photo

Knolling of sea shells and star fish, cartoon illustration

Knolling of sea shells and star fish, 3D, 16-bit


[3]cinematic background, studio lighting, low contrast, 8k

さて、ここでは背景、ライティング、コントラスト、画質と被写体の環境を指定しています。

これもまた無限の組み合わせがありますが、私が良く使う背景とライティングのパターンをいくつか例として挙げておきます。

背景
cinematic background
pastel background
complete white background

ライティング
dramatic lighting
soft lighting
studio lighting
perfect lighting
neon lighting

上記の掛け合わせだけでも15通りとなるので、お好みのものをじっくりと探してみてください。

変化がわかりやすいものだけ試してみましょう。

Knolling of sea shells and star fish, real photo, pastel background, soft lighting

pastel backgroundsoft lightingを使うと、色々なものが可愛くなります。

Knolling of Autumn leaves, real photo, complete white background, dramatic lighting

シンプルにまとめたいときは、白い背景も良いと思います。

次は変わり種です。

Knolling of skateboard parts, real photo, cinematic background, neon lighting

正確な部品を描いているわけではありませんが、雰囲気は出てますよね。
こんな描き方もあるという参考例です。

[4]GFX100S, APO-Telyt-R 1600mm F5.6

最後は追加要素です。
私はここで、富士フィルムの世界最高峰のカメラ「GFX100S」とドイツのライカ社製の世界一高価なレンズ「APO-Telyt-R 1600mm F5.6」を指定してみました。ちなみにカメラは70万円、レンズは2億円です。

何も指定しないより確かに画像が鮮明になりますが、値段分の効果があるかかどうかはわかりません(笑)

ここには、実際に存在するソフトウェアやカメラ、レンズ、あるいは撮影手法などを追加すると、その持ち味が画像に反映されます。

カメラやレンズの名前は割愛しますが、よく使用する3D製作プラットフォームは、Unreal Engine3D Renderなどがあります。

これらの単語を追加することで、その機械あるいはソフトウェアで撮影・製作したような画像が生成されます。

以上で基本的な解説は終了です。

が、ここで一つおまけです。

ここまでの「Knolling」加工において、確かに規則正しく被写体が並んで写っていますが、この並び方をアレンジする方法はないかと考えました。

というわけで、ここからは応用編です。

私が着目したのは数学の数列です。
有名どころの数列は、5つあります。

①等差数列:arithmetic sequence
数列の差が等しいまま続く数列です。
例:1,5,9,13,17,21・・・公差4の等差数列

②等比数列:geometric sequence
同じ比率で増えていく数列です。
例:1,3,9,27,81,243・・・公比3の等比数列

③フィボナッチ数列:Fibonacci Sequence
黄金比と呼ばれる数列です。自然界にもこのような規則性が多くみられる不思議な数字です。0, 1, 1, 2, 3, 5, 8, 13, 21, 34, 55・・・

④平方数の数列:sequence of square roots
数字の2乗で続いていく数列です。
例:1,4,9,16,25,36,47,64,81・・・

⑤素数の数列:Sequence of prime numbers
その名の通り素数の数列です。
例:1,2,3,5,7,11,13,17・・・

この数列を追記することで、Knollingの並びに影響を与えられないかと考えました。

早速それぞれ試してみましょう。

①Knolling of pebble, in a arithmetic sequence

②Knolling of pebble, in a geometric sequence

③Knolling of pebble, in a Fibonacci Sequence

④Knolling of pebble, in a sequence of square roots

⑤Knolling of pebble, in a Sequence of prime numbers

どうでしょうか。

この中で、明らかに数列の追加要素が並びに影響しているのは、
②等比数列:geometric sequence
③フィボナッチ数列:Fibonacci Sequence

だと考えられます。

④も変化が見られますが、これは単に「square」という単語に引っ張られている可能性が高いです。

②と③を使っていくつか作成してみましょう。

Knolling of the Earth gems in a geometric sequence, real photo, cinematic background, studio lighting, low contrast, 8k

Knolling of the Earth gems in a Fibonacci Sequence, real photo, cinematic background, studio lighting, low contrast, 8k

明らかに並び方に影響を与えていますね。しかもそのスタイルが正しく反映されてます。もう一つやってみましょう。

Knolling of Autumn leaves, real photo, complete white background, dramatic lighting, in a geometric sequence

Knolling of Autumn leaves, real photo, complete white background, dramatic lighting, in a Fibonacci Sequence

いいですね!葉っぱだとフィボナッチが美しく感じます。
左上が気に入ったのでアップスケールして完了とします。

さてさて「Knolling」はいかがだったでしょうか。
私はこの単語に取り憑かれて、ずいぶんと時間を過ごしてしまいました。
ぜひ皆さんもKnolling Lifeを楽しんでくださいね!

お気に入りや記事の感想などを頂けると励みになります。
よろしくお願いします!

それでは、また!

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