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78.流星管理研究棟案内

研修生の皆さん、はじめまして。
ようこそ、流星管理研究棟へ。

まずは簡単に施設を案内するから、はぐれないよう、ついて来てね。

僕達の仕事は、君らも知ってのとおり星守(ほしもり)と呼ばれている。

星の位置や数などを日々観察・記録し、宇宙の平穏や均衡を保つのが主な仕事だ。日夜、星地図(せいちず)と望遠鏡とにらめっこさ。
惑星調査隊との連絡や、宇宙嵐に関する情報発信なども担っているよ。

そして、ここが僕の研究室。
星の欠片を用いて、培養実験を行ってるんだ。
その、試験管の中に入っている小さな粒が、星の欠片。色とりどりの培養液があるのは、微妙に条件を変えることで、出来上がる星の質量や重力にどのような違いをもたらすのかを調べているんだよ。

ところで今僕はさらりと培養液と言ったけれども、このプロジェクトはそもそも星の培養液の開発からスタートしたんだ。
過去の文献でも星の培養液精製についての可能性は示唆されていたけれども
実際にそれに着手したのは、まぁ、僕が初めてだろうね。
というのも、当時培養液というのはヒトES細胞に用いられるのが定説だったんだ。
これは通常pH6.8~7.2が至適pHでこのpH域を保つのが理想とされている。
だが、研究対象物は星だ。そこで僕はこの通常PH値を大きく上回った値で試してみることにしたんだ。
一般的には批判されるだろうけどね。
だがしかし、かの偉大なドン・ウェイトリー卿の名言にもあるように
「待ちぼうけでは麒麟(きりん)の首は伸びない」
「鮟鱇(あんこう)七つ身 躯(むくろ)の新芽」
「思考を放棄した者は腐った宇宙卵(うちゅうたまご)だ」
僕はね、これらの名言を人生の教訓として生きているんだ。うん。いい言葉だ。

ちなみに僕は今、宇宙で孵った卵は宇宙卵になり得るか?という研究テーマにも興味を持っていてね。
または、極小の星を作成した場合自分は神たりえるか
いや、ポヨポヨ星のゲラドゥロス説も捨てがたい…!!
そうだ、このポヨポヨ星に関しては全て θκςζιμμηε⊅β!!!!

はっ 失礼。
つい熱くなって母星語が出てしまった。ゴホンゴホン。

えー、というわけなんだ。うん。えーと、まぁ、なんだ。
そう!我々、流星管理研究棟は君たち若き研究者を心から歓迎するよ。
何か困ったことがあったら、遠慮なく僕に相談しに来てね。

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※注釈
「待ちぼうけでは麒麟の首は伸びない」
…待っているばかりでは成功は得られない。自ら挑戦することが大切であるという意。

「鮟鱇七つ身 躯の新芽」
…鮟鱇は残すところなく食べられるように、また、動物の死骸等が新たな生命を育むように、無駄な物など何一つないことの例え。

「思考を放棄した者は腐った宇宙卵だ」
…考えることをやめた者は、腐った宇宙卵のようになってしまうという戒め。

なお、全て造語である。

一部引用・参考サイト https://www.saibou.jp/service/know01.php

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78/100 「実験マニア」
僕のことをポヨポヨ星の出身だと詮索するのはやめてくれ。

「絵描きさんに100のお題」に文章で挑戦中。

http://kuusouya.web.fc2.com/Story2/h_100.htm

一人称替え、部分抜粋、アドリブOKです。

他サイトでの利用規則はこちらをご一読ください。
http://happy-smile30.wixsite.com/kuusouya/shiyou

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