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出雲2021エントリー発表

明日は2年ぶりに出雲駅伝が行われる。昨年は中止になってしまったが、今年は予定通り行う。やはり駅伝シーズンの幕開けは出雲でないと、何だか調子が狂う。2年前の優勝は國學院大学で、あの時は最終6区の大逆転劇だった。今年もそんな展開になるかもしれないと、エントリー表を見て思った。ちなみに今大会から当日変更が可能になる。これで3大駅伝はすべて同じようなレギュレーションになったということだ。

何といっても6区にイェゴン・ヴィンセント選手を控える東京国際大学である。下馬評は駒澤大有利と言われているが、3本柱の一人である鈴木芽吹選手が疲労骨折により走れなくなった。それでも強力であることに変わりないが、田澤選手が控える6区までに1分差は付けておきたい。東京国際の日本人選手たちが6区までにどれくらいの距離で持ってくるかが一つの見どころである。他にも東京オリンピック3000m障害で7位入賞を果たした順天堂の三浦選手が補欠に回り、(走れる状態ならば)当日変更でどこに入るかが楽しみだ。

さて、ここにエントリーされた選手たちは、部内の競争を勝ち上がったすごいメンバーなのだが、レースなのでそれぞれの区間での順位が付いてしまう。並んだ時に誰が余裕があるのか?を見定めるのは、かなり難しい。順調にきているように見えても突然崩れることもあるし、公式戦特有のプレッシャーもある。あえて、ランナーのどこに着目するかを述べると、「前傾姿勢を保てているか」だと思う。

素人目に見ても、トップランナーたちの走る姿は綺麗だと思う。とにかく後ろの蹴りが大きい。それを可能にしているのはたくさんの要素があるが、その一つが前傾姿勢であると思うのだ。前傾を保てているからこそ、あの大きな蹴りが可能になる。たとえ、顎が上がっていても、姿勢さえ保たれていれば大きく失速することはないが、姿勢が崩れてしまえば蹴る力をロスして歩幅を稼げない。そうすると、同じように走っているように見えても実は進んでいないということが起こる。テレビ中継は基本的に前から映すので、姿勢の判断が難しいが、もし横からの映像に切り替わった時は、その様子を見るチャンスである。特に1区で、誰が飛び出すかを予想しながら見るのは楽しいであろう。

今年はスポーツの日が無くなったため、日曜開催、しかも12時スタート(例年は13時から)である。気温も30℃を超える予報で、かなりタフなレースになりそうだ。距離が短いとはいえ、脱水症状の危険性もある。ランナーたちが各々の力を発揮し切れるレースになってほしいと願いつつ、駅伝初戦を楽しみたいと思う。

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