「折々のことば」「圏外編集者」
「 #圏外編集者 」 #都築響一 著
第6章:編集者にできることって何でしょう?
「編集者という生き物」(183p) まで読んだところで、ようやく #鷲田清一 氏が何故、2024年2月26日の「 #折々のことば 」において、「発情」という言葉を敢えて「発信」に換えて使用したのかがわかった様な気がします。
引用元の「圏外編集者」を「折々のことば」の読者に自身で読んでみるよう促したつもりなのかもしれません。
だとするなら…、じつにくだらぬ工夫をしたものです。
この本の最後“むすびにかえて───「流行」のない時代に”の文章に、鷲田氏は著者都築響一氏が第6章で使っている「発情」という言葉を意図的に紛れ込ませることで、読者の興味を惹いているのかもしれませんが、なんだか著者都築響一氏に対する敬意を欠いているような気がしてとっても感じが悪い。
むしろ「圏外編集者」の本当の面白さは、第5章:だれのために本を作っているのですか?「美大というワナ」(177p) で、 #アカデミズム のくだらなさについて痛快に罵倒しているようなところにあるのではないでしょうか。
とにかく、「圏外編集者」は文句なしに良い本なので是非とも読んでみてください。
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