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栃木・益子町を訪れる

2023年10月5日に栃木の益子町を訪れた。案内してくれたのは、ウェブサイトのプランニングやデザインをしてくれた佐田さん。佐田さんは20代の頃、益子町にある『スターネット』で働き、この地に暮らしていた。

starnet

あいにくその日のスターネットはお休みで、外からしか雰囲気を感じることはできなかったけれど、『自分の仕事をつくる(筑摩書房)西村佳哲』 の中で登場してくる馬場浩史 氏が語っていることには以前から興味があった。あらためて読み返してみると、今の日本で「身体のこと」を考えた住まいや場をつくっているところはどのくらいあるのだろうか。と思う。


佐田さんは、スターネットで働いていたときにできた縁を、関西に住んでいる今も大切につないでいる。一つひとつ案内してくれる先に人がいて「久しぶりなのに久しぶりな感じがしない」と言われるのは、佐田さんの人柄がそう思わせるのかもしれない。



濱田庄司記念益子参考館

佐田さんが益子でよく行く場所のひとつ、『益子参考館』にも足を運んだ。職業病のようなものだと思うけど、できあがった作品よりも、つくった人はどんな人(肩書きとかではなくあり方)で、どんな身体でどう動いていたのか、どんな雰囲気で過ごしていたのかが気になる。

作品が並べてあるところよりも、濱田庄司が作品をつくっていた作業場で足がとまる。なにか特殊なものが置かれているわけではないと思うが、あきらかに居心地がいいのがわかる。あれは、誰かが設計して建てたものなのか、濵田庄司が自ら考えた作業場のイメージを誰かに依頼して建てたものなのか、詳しく知りたい。

他にもいろんなところへ案内してもらい多くの人に会わせてくれた。そのすべては書けないが、佐田さんに帰りの車中で「どうでしたか、益子は?」と聞かれ返答に困る場面があった。あのときの様子を帰ってから振り返ると、身体が感じている情報量に頭が追いついていなかったのではないか、と。それくらいの体験をさせてもらえたと思っている。

益子町を訪れて、佐田さんとかかわる方々とお会いしてみると、佐田さんが住む関西の自宅や自宅裏の山にかける想いが腹に落ちる。今度またゆっくりときかせてもらいたい。

ありがとうございました。


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