吉野家に必要なのは、価値観のアップデート
代表の天野です。
吉野家が炎上していますね。
今朝の7時のトップニュースでも報道されていました。
同社の常務が、社会人向けの早稲田大学のマーケティング講義で女性顧客をターゲットにしていくことに関し、
「生娘をシャブ漬け」
と表現したのです。
田舎から出てきて、おいしいものを食べたことがない若い女の子が、男性においしいものを奢ってもらう前に、吉野家漬けにして、舌に味を覚えこませる戦略=「生娘をシャブ漬け」戦略 と名付けたのです。
マーケティング戦略の中で、マクドナルドでも類似の戦略がとられており、(子どもの舌に味を刷り込む戦略)それを吉野家流の表現で、わかりやすく伝えようとしたのかと思います。
https://news.yahoo.co.jp/.../5df6545e296c35436b8fec909e6e...
これを聞いて「なんでダメなの?」「わかりやすい!」と思った人居ませんでしたか?
思うのは自由ですよ。
でも、表現の引っかかりに気が付いてほしいですし、できればもっとわかりやすい違う表現を考えていただきたいですよね。
わからない人のためにちょっと解説をすると。
「生娘」「田舎」「シャブ漬け」「男がおごる」
もうこのキーワードを羅列するだけでアウトだと気が付いてほしいのですが、
生の娘(無知の若い女性を表現し、騙そうという意図のある表現)
田舎(出身者は都会のことを知らないといった、差別的な表現)
シャブ漬け(洗脳して支配することを表現・しかもシャブって麻薬)
男がおごる(男性の経済的支配構造が当たり前であることを表現)
ここまで解説すると、一企業の常務がこれを公の場で発言してしまうのは「アウト」以外の何物でもないとわかりますよね。もちろん、都会の男性がご馳走してくれる美味しいものに吉野家の牛丼はかなわない。と思っていて、ブランド価値を自ら棄損しています。
このように、人権・ジェンダー意識が低い会社であることをわざわざ喧伝してしまったのには、このような意識が吉野家の社内で蔓延し、この表現も多用されていたのではないかと推察します。
とはいえこれを読んだ読者の方から
「数年前ならOK!っていうことも今の時代ダメなんだよなぁ・・・・生きづらいぜ。」という嘆きの声も聞こえてきそうです。
でもそれは、誰かの生きづらさの上に、あなたの生きやすさがあっただけ。
①「ルールを学んで」
②「背景を知って」
③「自分の価値観をアップデート」する。
その作業は、すべての人が怠らずに行わなければなりません。
私も含めてね。
何を隠そう、私はリビングの壁に教育勅語がかかった家庭で育ってますから、戦前の価値観の英才教育受けています。(笑)
だから、一緒に頑張りましょう。自分の価値観アップデート。
そんな訳で、ハラスメントが横行する日本社会をアップデートするために、4月からすべての企業を対象とした「ハラスメント防止措置法」を社労士の新田さんが解説してくれます。
有料講座ですが、すごく充実した参加者特典があるそうなので、
「自分の価値観が古いかも??」と思った経営者の方はご参加ください。
個人的には、吉野家の常務や吉野家関係者の方にも、受講いただけたらと思います。届くといいなぁ・・・皆さんのお力で届けてください。