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もうやめませんか?キーパー論争

こんにちは。リスペクトあふれるマリサポです。今回は、表題通りTwitterを中心に展開されているキーパー論争に終止符を打ちたいという思いのもと、記事を作成しました。最後までご覧頂ければと思います。また、この記事では、なぜケヴィンが一森選手を起用するか、ケヴィンの立場を想像してその理由を分析したいと思います。

一森選手を起用する理由


一森純選手(出典:横浜F・マリノス公式Twitterより)

皆さんの最大の理由である、一森選手を起用する理由について、私なりに考えてみました。理由としては大きく3つに分かれます。

1:セオリー通りに過ぎない

最大の理由はこれでしょう。そもそも、この数年のマリノスのキーパーに求められるものは、足下の技術とビルドアップの関与の高さです。それは、アタッキングフットボールになってからのマリノスのキーパーを見ればわかるように、飯倉選手→パギ選手→高丘選手と、それらの技術がある選手が正GKとして起用されています。翻って今年のマリノスのGKの陣容でこれに一番近い選手が一森選手でしょう。飯倉選手は基本的に精神的支柱の存在、それからこれは後述しますが、白坂選手がまだ実戦で戦えるところにまでは至っていない、そしてここまで高いパフォーマンスを見せているオビ選手も、求めているものに対しては応えきれていない、という理由でファーストチョイスは一森選手ということでしょう。これは私の持論ですが、結果的に一森選手は開幕後の加入でしたが、もう少し前に加入していれば、最初から一森選手が使われていたと思います。タイミングもあってこのような論争が起きたという点は否めないでしょう。

2:オビ選手を大きくしたい


オビ=パウエル=オビンナ選手(出典:アフロスポーツ)

スーパーカップ、リーグ戦(フロンターレ&レッズ)で高いパフォーマンスを見せたオビ選手ですが、一森選手の加入後、ベンチにも入らない日々が続きます。突然のこともあり、一部では「ケヴィンと確執でもあったのか」といったまことしやかな話もありますが、私はそれとは違う、もっと根本的な問題にあると考えます。それは、ベンチ外にすることでオビ選手をより大きくしたいということです。要するにオビ選手には反骨精神を持ってよりレベルの高いキーパー争いに貢献して欲しいということです。オビ選手はどちらかというとセービングに定評のあるキーパーで、もちろんこれは優れた能力ですが、マリノスの求めるキーパーとしてはどうしても優先順位が低いものになるでしょう。であれば、マリノスのキーパーとして生き残るためには足下の技術やビルドアップといったところを磨く必要があるので、それを鍛えるためには、一度ベンチ外でシゲさんや哲さんから指導を受けて十分に成長できる時間が必要になると考えられます。別に監督とケンカしたとか好き嫌いとかそういう(私からしたら)くだらない話ではないと思います。

3:白坂選手を育てたい


白坂楓馬選手(出典:Jリーグ公式サイト)

実は、この一森選手の起用にはさらにもう一つの理由があると思います。それが、白坂選手の育成です。先ほども触れましたが、白坂選手がベンチ入りできないのは、まだマリノスのキーパーとしてのレベルが足りないからということだと思います。しかし、ポテンシャルという点ではむしろ「ポスト高丘」に近い存在であることから、(表現として正しいかどうかなんともですが)育てやすい選手であると言えます。その間に、実戦経験もある一森選手がゴールマウスを守り、そこからオビ選手と白坂選手で正GKを巡る戦い(もちろんそこにレンタル中の田川選手や寺門選手辺りも入ってくると思います)へと円滑な世代交代も計算していると思います。

最後に:マリノスにいる以上全員を後押し


(左から)マリン、藤田譲瑠チマ選手、マリノス君、中山昭宏横浜マリノス社長、マリノスケ
(出典:マリノスケ公式Twitter)

以上が、一森選手を起用する理由ですが、私がここで言いたいのは一森選手が良いとかそういう話ではありません。あくまでも、こういう意図で起用しているのではないかということです。むしろ、それ以上に言いたいのは、これらの理由を踏まえた上で、マリノスの選手としている以上その全員を後押しすることが大事だということです。
先日、Twitterでオビ選手が外れた際、「これならオビは移籍した方がいい」という声も散見されました。私からすればはっきり言って失礼極まりない発言だと思います。移籍するかどうかの胸中は本人にしかわかりませんし、私が分析したように「ここから這い上がってやる」と思っているかもしれません。いずれにおいても、そこに水を差すような発言だと思います。
そもそも、常勝と言われたクラブでもシーズン序盤は試行錯誤して内容を構築するものですし、むしろその時期にそれができないと優勝できないと思います。現に、優勝クラブは後半戦で盤石の強さを見せる傾向がありますが、なぜそうなるかと言えば、最初に内容構築のために試行錯誤して、中盤以降は骨組みが完成しているからです(と私は解釈しています)。
だからこそ、誰かに云々ではなく、全員の力が必要であり、その底上げを図るためにこの時期に異なる選手を起用するといったことは決して不思議なことではないのです。ましてや、マリノスには戦術的な骨格もある以上、そうそう弱体化するとは思えません。
直近の結果に一喜一憂するのも結構ですが、もう少し俯瞰的に見る目も持つことが大事なのではないか、と私は思います。そもそもサポーターにできることはせいぜい選手やクラブの後押しに徹することです。いろいろありますが、とにかくマリノスを全力で後押しする。それでいいんじゃないかと思いますよ。


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