ビニールハウスと台風対策

東海・関東地方、毎年台風が上陸する前提の台風対策が必要

ビニールハウスには、鉄骨構造、パイプ構造の2つがあります。台風上陸・暴風雨で、ビニールハウスが倒壊しているがニュースで映し出されています。暴風耐性としては鉄骨構造の方が強度が高いとされていますが、パイプ構造でも、一定の暴風耐性を保証するパイプハウスも作られています。
いずれにせよ、毎年台風が上陸するつもりで台風対策の準備が必要です。

台風対策として事前に計画できること

小さな菜園@リゾートで、簡易ビニールハウスを作って施設園芸をされる場合に事前に計画できる台風対策には以下があげられます。
・ ビニールハウスの浮上り防止の補強パイプの設置  強風にさらされても浮上りを防止する補強パイプは必須と言えます。
・ ビニールシートの取り外しの手順の理解 台風の暴風雨が予想される場合は、ビニールシート全体を取り外すことで、パイプハウスのスケルトン自体の倒壊を防ぐのが目的です。ビニールシートは、留め具(スプリング、パッカー)、ワイヤーで留められていますが、留め具取りとビニールシート取り外しの手順、作業時間について、あらかじめ理解をしておくことが大事です。
・ 高設ベットシステムの土台補強
台風の暴風雨の非常時の際には、前述の通り、ビニールハウスを取り除く対処をすることが想定されます。その際には、高設ベットシステムが暴風雨に直接さらされることになります。以下が、その台風対策です。

高設栽培設営前の台風対策

いちご栽培で、高設栽培システムが普及しています。立ちながらのいちご株の管理や収穫が出来るのと、毎年の栽培環境の再現性が保て、ITを使った精密農業技術が導入しやすいのがその理由です。

写真は、果菜類、花類の栽培の多目的ハウスで、夏イチゴの試験栽培のために高設ベットを新たに設営したものです。通常の生産現場では、直管パイプを地面に打ち込んで土台を固定していますが、この試験栽培では、床面に直管パイプをはわせて土台が動かないように補強をしています。

床面で直管パイプで高設ベットの土台固定

『8月に台風上陸、備えよ常に!体験談』記事については、ここをクリック


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