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「月岡温泉ひさご荘 事例」 客層のコマ化に対応するコンセプト創造から改装まで

■ コンサルや設計士に相談するまでもないボリュームをどこに頼めばいいのか

月岡温泉「ひさご荘」では、客層のコマ化が顕著に進み、コマ客・家族客の満足度向上にいよいよ対応せざるを得ない時代となり、客室5室の改装に踏み切ることになりました。

ついては一部のフロアを実験的に改装し、高単価施策の一歩ともしたいとオーナーは考えられました。この要望に対し、コンサルや設計のプロに相談するまでもないスケールだがリーズナブルでセンス良く仕上げたい、しかし地元の工務店だけでは不安、ということでリノベーション会社に相談を持ち込みました。

実はこうしたボリュームの案件を気軽に相談するところというのが意外と少なく、リノベーションのプロであるクリエーターが旅館・ホテル・空き店舗の魅力再生に向けて、1室からコンセプト創造、デザイン、改装までを手がけるケースは、それほど認知されていません。

しかし30年以上業界に関わってきたリノベーション企画のプロフェッショナルなら、各旅館・ホテルのコンセプトや歴史、伝統を深く理解し、それを現代のニーズに合わせて再生することをもっとも得意とします。一般的な設計、コンサルフィーに比べ格安で、画一的でないことも大きな魅力です。

■ 客室を2〜3名対応にリニューアル

改装前
改装後

ご夫婦客・家族客対応に客室5室の改装を。各部屋とも2ベッド+1ソファーベッドという変則スタイルで2〜3名様の対応を志向し、床・壁・天井・家具を変更、改装しました。また水周りも一新し利用度の少ないUBをシャワーブースに変更しています。客室改装にはバリアフリー補助金の活用も実施されました。


■ 宴会場改装には県補助金を活用

改装前
改装後

現状の食事会場では、宿からのお客様へのメッセージ的なアプローチは行っていませんでした。そこで、「ひさご荘の宿としてのなりわい」に加え、お料理をお出しする宿としての「志」を端的に伝えるコンセプトが考察されました。

ひょうたん(瓢箪=ひさご)は三つで三拍子(三飄子)揃って縁起がいい、六つで無病(無飄)息災と言われるため、「ひさご 良き日に 参飄子 無飄息災 飄々笑々」の食事コンセプトを創造、お客様を幸せにする宴のひとときを基軸としました。この核を中心に据え、料理・おもてなし・会場の雰囲気作りに一貫性のある改善を行い、新しい旅の時間の提案を実現しました。

デザイン・装飾では、食事・歓談の時間を、より印象深くするためのポイントを検討。照明・視線作り・BGM改善・コンセプトメッセージの伝達などを旨に、心地よさの追求を目指しました。

また今回のコンセプト会場の改定策のいちばんの狙いは「会話が生まれる空間」の創造でした。お客様同士の歓談が弾む場づくりや、メッセージボードの文章に「これはどういう意味ですか?」とお客様とスタッフが話すきっかけづくりが生まれることなど、旅のメインイベントとなる「夕食」の時間を、よりエンターテイメントに、心地よく愉しんでいただく雰囲気づくりが肝となりました。

会話のきっかけという意味では、料理に対する口上の開発や館主自らが厳選した日本酒メニューのアピール、利き酒セットの販売口上なども挙げられます。

このような地道な改装を経て、客室・食事会場ともに、オープン効果が顕著に見られました。




株式会社エイエイピーは時代に即した旅館・店舗づくりをコンセプト・デザイン面から考察し、提案、経営のお手伝いを続けています。

エントランスからロビー、食事会場、お部屋、空き店舗など魅力の再生=「お客様を創る」視点で、それぞれの宿に適合した改装プランを提案しています。

30年以上培ってきたノウハウとコミュニケーションでリーズナブルで効果の高いプランをお届けします。

現在の建物が思うように機能していない、新しいコンセプトでコストパフォーマンスの優れた改装を行いたい。そんなご要望にワンストップで幅広く対応しています。


リノベーションについてのご相談、お問い合わせお待ちしております

※2019/10/25公開の記事を転載しています


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