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その背中に、祈りと自由の翼を。【痛ユニ作成録】

こんにちは、れそなんすです。

蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブにハマりすぎてしまったオタクの末路のブログです。


きっかけ

身内のオタク達が(蓮に限らず)色んなコンテンツでいわゆる「痛ユニ」をたくさん作っているのですが、彼らが自分の思想を込めてオリジナルの布を作っているのを(2割くらいは引きつつも)羨ましく思っていました。
というところで蓮ノ空というコンテンツに出会い、夕霧綴理というアイドルに出会い、愚かなことに「俺の戦場はここかもしれない」と奮起してしまいました。

実物

思想の話

素体

楽天イーグルスFAN'Sユニフォーム2023 
参考: https://www.rakuteneagles.jp/news/detail/202300269059.html (右2人のやつ)

公式の説明

私が一応楽天イーグルスのファンなので、着るのに抵抗がない贔屓球団のユニフォームから探していました。金沢じゃなくてすまん。
もともと球団のカラーが赤系なので選択肢は多かったのですが、文字などに使われる色が紺色のこちらに決めました。今のスクールアイドル・夕霧綴理には、やはり村野さやかという存在が欠かせません。彼女のカラーである氷青色と同系統の色を使って「夕霧綴理には村野さやかの感情が映りこんでいる」ということを表現したいという当初の予定にピッタリでした。背ネームや背番号の刺繍も綴理のキャラカラー(ボクの赤)ではなく素体本来の色ではなく紺色に合わせています。(思想①)
上記の公式思想にも"伊達の勝ち色"とあるように、DOLLCHESTRA、ひいては蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブのラブライブ優勝への願いも重なりますね。(思想②)

これは余談ですが、私は綴理と慈の関係が非常に好みで、2人での会話こそ多くないのですが、互いが相手のことを信頼していることが本人がいないところで描かれる度にもんどりうっています。だからこそ13話の下校シーンはそれはもうひっくり返ったし、シャッフルユニットで瑠璃乃と綴理が組むことになったときの慈が見せた綴理への気持ちは首がもげるほど頷いてしまいました。
今回のユニフォームは下が白へのグラデーションになっていますが、これも丁度良かったというわけですね。(思想③)

綴理は瑠璃乃とうまく向き合ってくれるだろうという
慈が瑠璃乃を訳もなく突き放すことはしないだろうという
自分ではわからない瑠璃乃の気持ちを綴理は掬ってくれるだろうという

このブログを見たお前らも今日からつづめぐ民だ!

背ネーム・背番号

野球のユニフォームというと名前はローマ字であることが多いのですが、「夕霧綴理」という日本語として美しい名前をローマ字に変えるのは勿体ないなということで日本語のままにしました。(思想④)

「夕霧」という言葉、古くは源氏物語の巻名およびその巻にも登場する人物の名前にもなっています。ここでその登場人物である夕霧中将(「中将」とは役職のこと)がどのような人物か、「夕霧」という巻がどんな話か、などは書くと死ぬほど長くなるので知りたい人は源氏物語を読んでください。
簡単に言うと、夕霧は父親の光源氏譲りの美貌でありながら、頭脳優秀で努力家、父とは真逆でとても真面目な人物として描かれています。一方、恋愛に対してもかなり生真面目な面があり、それゆえの苦悩もあります。

おや?なにやら重なるところがあったりなかったりするアイドルがいますね?
話がそれました。

背番号の17は、綴理の現在(2023年3月)の年齢と、誕生日(11/17)の両方がかかっています。15~16歳の頃は自分が思う「スクールアイドル」になれなかった彼女が、さやかと出会って「スクールアイドル」として過ごせる17歳の1年間を応援したいという気持ちを込めています(アイドルの背番号にオタクの気持ちを込めるな)(思想⑤)

シルエット・歌詞

見たらわかると思いますが、シルエットはUR【ツバサ・ラ・リベルテ】夕霧綴理です。歌詞もツバサ・ラ・リベルテのラスサビの最後の部分です。
これも見たらわかると思いますが、"Hello, brand new world"の筆記体は11月度Fes×LIVEの映像が使われたリリックビデオから拝借しています。ただ英語にするとか筆記体にするとかはちょっと芸がないなと思ったのでわざわざ切り抜きました(2時間くらいかかった)。この筆記体に合わせて歌詞も右上がりのデザインにしています。
刺繍糸はこの曲の作者である大賀美沙知の色をイメージしています。
緑だと梢と被ってしまうので、彼女の髪色に近いややくすんだ緑色にしました。

ちなみに、カードの画像は頭頂部がかなり切られている(当記事のヘッダー参照)ので、解放演出の動画を切り取ってうまいこと角度を合わせたり、それでも足りないところは不自然にならないように描き足したりしました。(4時間くらいかかった)
また、そのまま切り取るとよく分からないシルエットになってしまうので「伸ばした右手」と「マイクとそれを握る左手」の部分だけ別で縁取りしてもらいました。もちろん自分でもデザインを試作してみてから送っているのですが、ここは出来栄えにクリティカルに効いたと思います。

これの上半分を縮尺合わせて重ねたりした

さて、思想(⑥)の話をします。
夕霧綴理を語る上で、大賀美沙知という人物を忘れるわけにはいきません。蓮ノ大三角は3人ともそうですが、特に沙知と綴理は他の2人と比べてかなり多くの交流があったように思われます。おそらく梢、慈もそうだと思っているはず。
今回の痛ユニのテーマにしたツバサ・ラ・リベルテは沙知が蓮ノ大三角の3人のために作った曲であり、活動記録13話「追いついたよ」の中で綴理に渡された曲です。
彼女は生徒会長になるためにクラブを脱退しなければならなかった。自らが生徒会長として体制と向き合い、部の自由を掴むため。そして残した3人のために「自由の翼」という曲を書いた。しかしその後慈が休部、梢と綴理はラブライブ!予選での出来事をきっかけに2人でステージには立たなくなった…。
彼女が「結局渡せなかった」と言っていたのは、3人が揃って活動することがほぼなくなってしまったからなのでしょう。さらに沙知自身、彼女が3人から恨まれている、と感じていたという事情もあると思います。
梢と慈はおそらく自分の感情を整理することができ、沙知との関係も再度築けたのでしょうが、綴理は11月までそうではありませんでした。それを破って、お互いの誤解を解くことができたのが、オープンキャンパスでのかの出来事。おそらく沙知が一番気にかけていたのは綴理だったのでしょうし、そんな綴理が仲間と成長し、仲間とスクールアイドルをしている。沙知が曲を渡せなかった理由はもうどこにもなくなったのでした。
というのがこの歌にまつわる大まかなエピソードです。まあみなさんはもうご存じかと思います。


さて、じゃあどうしてこの曲のこの歌詞か?という本題です。
ツバサ・ラ・リベルテの歌詞って基本的には「さあ 羽ばたくよ」「秘めた決意 放とう」「迎えに行こう」、全部能動的な歌詞なんですよね。主語はすべて「僕」です。それがなぜ最後だけ「舞い上がれ」なのか。何が舞い上がるのか。

私は、沙知がこの曲に込めたのは、スクールアイドルたちのための「自由の翼」だけではなく、「そうあってほしい」という沙知自身の祈りでもあったと思っています。
自らがステージに立って羽ばたくことはもうないけれど、彼女たちに思いを託すことはできる。「不完全でも熱を持ったみんなで作る芸術」に、自らの熱を加えることはできる。そう信じていたからこそ、蓮ノ大三角の3人がいつかまた舞台に立つ日を、この曲とともに待ち続けていられたのではないか。どんな苦難にも迷わず立ち向かってこれたのではないか。

「自由の翼」を託されたスクールアイドルたちの「もう迷わない」という決意を、彼女たちを見守る小さな1人のスクールアイドルの「高く高く 舞い上がれ」という祈りが背中を押している、そんな歌詞だと思っています。

まとめ

お前実は夕霧綴理じゃなくて大賀美沙知が好きだろ。

謝辞

素晴らしいユニフォームを作ってくれた (株)真野ししゅう さま
このユニフォームを作成するにあたり参考にしたブログ(https://fujimas22.hatenablog.com/entry/2021/12/25/151612)とそれを書いたオタク、色合いとかシルエットとかいろいろ相談に乗ってくれたオタク、変な布を作る決心をさせやがったオタク
何よりここまでの情熱を与えてくれた蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブに感謝いたします。

Appendix

誤植はありますが、総額43,890円です。ライブ4公演分です。おばか

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