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イベントレポート/Resilire Meet Up for Pharma

2023年10月12日に、製薬企業のサプライチェーン強靭化をテーマにしたオフラインイベント「Resilire Meet Up for Pharma」を開催しました。当日は、新薬、ジェネリック、OTC医薬品の垣根を超えて約20名のゲストに参加頂きました。

今回はすでに導入頂いているお客様だけではなく、導入検討中のお客様にもご参加頂きました。イベントの第一部では代表の津田が製薬業界のサプライチェーン強靭化に向けた現状と未来を語り、第二部ではゲスト同士で意見交換頂く場として懇親会を実施致しました。

イベント後のアンケートでは、イベントに対する満足度は4.2点(5点満点)の評価を頂き、「また参加したい」、「同業他社のサプライチェーン管理に関する取り組みを知ることができて良かった」といった声が多く寄せられました。

本記事では、当日のプレゼン内容を一部抜粋すると共に、懇親会を含めた当日の様子をお届けします。

第一部:製薬業界のサプライチェーン強靭化に向けて

製薬業界の課題

製薬企業にとって、サプライチェーンの寸断リスクは重要な経営アジェンダです。サプライチェーンはサイバーセキュリティや業界特有の規制の他、地政学リスクや自然災害リスクの影響を大きく受けます。製薬業界のサプライチェーンを取り巻くリスクは年々複雑かつ多様になっているのが実情です。

直近2-3年を見ても国内外で、自然災害や工場火災、地政学リスクの高まりや不正製造に起因したサプライチェーンの混乱が起こっています。ジェネリック業界では品質不正等に起因し去痰薬などが不足しているといった事態も発生しており、製薬企業には製品の安定供給に向けたサプライチェーン強靭化が強く求められています。

サプライチェーン寸断リスクに向けた対応

サプライチェーン強靭化に向けた施策は様々なものがありますが、Resilireでは「サプライチェーン情報の可視化」を強靭化に向けた第一歩として位置づけています。新型コロナウイルスの際にロックダウンが起きてから、サプライチェーン情報の可視化・開示に向けた取り組みは徐々に製薬業界でも進みつつありますが、まだまだ道半ばであるのが現状です。厚労省医政局も有識者会議で、サプライチェーン情報が可視化されていないことが安定供給を確保する上での大きな課題と指摘しています。

サプライチェーンは多くのサプライヤーの取引の連鎖によって形成されるものであり、そのため、サプライチェーンのリスク管理は自社だけではなくサプライヤーも巻き込んで行うことが不可欠です。
サプライヤーをいかに巻き込めるかがサプライチェーン情報を可視化する上で重要なポイントとなります。

製薬業界における導入企業の声

「Resilire」導入企業の声

すでに多くの製薬企業が「Resilire」をご利用頂き、サプライヤーを巻き込みながらサプライチェーンを可視化されています。導入を検討される中で最も気になるのが、『本当にサプライチェーンの可視化が進むのか?』、『一次取引先が、二次取引先以降の上流のサプライヤー情報を開示する背景には何があるのか?』という点です。これに関し、すでに導入頂いてる製薬企業のお客様の声をご紹介させて頂きます。

「予想以上に開示が進んだ」、「サプライヤー向けの説明会をResilireが行ったのが良かった」、「サプライヤーに対しては開示を求める理由やシステムの導入目的を示すことが重要。BCPや医薬品の安定供給の重要性を改めて伝えることがポイント」といった声を頂き、実際にサプライヤーを巻き込んだからこそ分かる可視化のポイントを伺いました。

「リリース時からどんどん製品レベルは向上している」「2023年冬の製品リニューアルに期待している」といった機能開発への期待に関するコメントも頂戴しております。

サプライチェーン強靭化に向けて

①サプライチェーン情報の可視化、➁網羅的なサプライチェーンリスク情報管理、③サプライチェーン最適化による企業価値向上の3ステップの達成がResilireが考える製薬業界におけるサプライチェーン強靭化です。「Resilire」はサプライチェーンの様々なデータを統合的に管理できるデータプラットフォームに進化することで、製薬業界のサプライチェーン強靭化に貢献して参ります。

第二部:懇親会

懇親会では数人ごとにテーブルに分かれて頂き、名刺交換をして頂きながら横の繋がりを作って頂きました。

各社の代表者様に自己紹介を頂き、普段取り組まれている業務をご紹介頂いたこともあってか、非常に活発な意見交換の場となりました。

同じ製薬企業とはいえ、中々他社の調達・購買の方々と意見交換する機会は少ないとのことで、イベント後のアンケートでも以下のようなコメントを頂戴しました。

  • 取引がない他社との情報交換ができた

  • 他の製薬企業のサプライチェーン担当と繋がりを持てて良かった

  • 他社のサプライヤーマネジメントに関する取り組みや課題を知ることができた

  • 導入済み企業含めた、他社からResilireへの評価を知ることができた

  • Resilireにより実際にサプライチェーンの可視化が進むことを理解できた


代表津田によるプレゼンの様子

医薬品の安定供給は人の命に関わるという観点で、Resilireが取り組むべき重要な社会課題と捉えています。

今後も製薬業界のお客様にお使い頂けるようにサービス向上に努めていく所存です。

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