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23区の辺境も、ハイコスパな大泉学園

もし23区に住むとして、居住環境が良好で、かつ手が届きそうなところといえば、真っ先に大泉学園が浮かびます。(その他、喜多見や西高島平、蒲田、六郷土手、二子玉、成城学園前あたりを思いつきますが、やや庶民的か高級すぎるかのいずれかなので、別の機会に)

大泉学園は西武池袋線の終電(今もかな?)は保谷行。その西東京市保谷の1つ手前です。練馬区を代表する文教エリアで、都立大泉高校のほか、東京学芸大学付属国際中等教育学校など国公立の名門級の学校が位置しています。言わずもがな、西武鉄道の事実上の創業者である堤康次郎が学園都市構想を掲げ大学誘致にいそしんだが、失敗して今のような誘致状況です。ただ、中学受験塾関係は貧弱で、練馬に行かないといけません。それでも練馬はサピに日能研と揃ってます。

大泉学園で特徴的なのは文化の香りがするところ。文化といっても文学ではなく、東映の撮影所や松本零士ゆかりの地であることから、アニメや映画の街となっており、撮影所前には西友とシネコンが一体化した商業施設があります。なかなかイケてます。こうした話題に富むのは北口ですが、南口には植物の大家である牧野富太郎氏の私邸跡の庭園が公園となっていて、植物マニアは垂涎ものかもしれません。だいたい、23区でこうした文化的なエリアは多くないのですが、都心から遠いこともあって比較的良質な住宅地が買える、ということで、個人的には非常に興味のある街ですね。

大泉学園で最も有名な町目は東大泉3丁目。このエリアは通称「将校住宅」と呼ばれ、過去に陸軍の関係者が多く住んでいたことからこの通称になったと記憶しています。このあたりは整然とした碁盤目状の町並みであり、落ち着いた雰囲気が感じられます。驚くことに、この地域の上水道は大泉名水会という団体が管理し、地下水を各戸に供給しています。話しているだけで、なんとも風変わりである。そして住んでいる人は気高く、プライドを持っていそう。(そういう方が管理がきっちりしていて、安心できると私は思います。)

駅前も、タワマンが建っていますが、低層部は西武グループが展開するグランエミオという商業施設があり、なかなか便利です。個人的にはジュンク堂があるのがポイント高いです。やっぱり駅前に大きめの書店があればいいですし、週末は池袋まで足を延ばすことも楽しそうですしね。

惜しむらくは(?)急行が止まらないくらいですか。とはいえ、お隣の石神井公園が急行停車ですし、そんなには困らないでしょうかね。朝の通勤ラッシュはやっぱり厳しいです。今後、大江戸線が北の外れの大泉学園町(ホントはここに大学ができるはずだった。駅前は東大泉ですよ)に新駅を作る構想があるので、これができると場所によっては2駅利用できるので、大きいですね。

こう書くといいことばっかりで回し者みたいですが、個人的には次の住処として真剣検討中です。次回も徒然に住宅地について書いていこうと思います。


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