つまらないことで評価を落とすな
つまらないことで評価を落とすなというお話をしていきたいと思います。
理美容師なら誰もが頼んだことがあるんじゃないでしょうか?
後輩、先輩、同期などにです。
今回のお話は理美容師の方、全員に届いたら平和だなと思って書かさせていただきます。
ではよろしくお願いします。
突然ですが、あなたは後輩、先輩、同期など職場の人に髪を切ってほしいとお願いしたことはありませんか?僕はあります。
カットモデルをお互いにお願いし合ったりですね。
で、なにが言いたいかと言いますと髪を切ってもらうのが当たり前という考えはやめた方がいいよってことなんです。
これ決して、髪を切ってもらうのがいけないってことを言いたい訳ではなく、相手の善意で髪を切ってもらう考えはやめましょっていう話です。
なにかしらお願いをする時はwin-winの関係があってこそなんです。
もう今日の答えを言ってしまってるんですけど、何事もwin-winが大切なんですよ。
むしろ髪を切ってもらうお願いをするなら、相手が気持ちよく髪を切れるようにしてあげるべきなんです。
相手からまた切ってあげたいと思わせたら最高じゃないですか。
なのに、よく見る光景は、一方的に髪を切ってほしいとお願いされて、髪を切ってあげているかわいそうなスタッフなんです。
これ実は、気づかないところで相手からの評価が下がっているパターンですよ。
なぜ評価が下がるかというと、相手のことを考えずに行動して自分だけが得をする行動だからなんです。
こういっった行動をする人はよくテイカーと呼ばれています。
テイカーとは付き合うな!とか耳にしたことがあるかと思います。
髪を切ってほしいと頼む人は無意識にテイカーになっていることが多々あります。
新人時代の流れなんですけど、この時ってお願いされて髪を切ることは練習の一部なんですね。
同期同士でカットモデルをしたり、先輩の髪を切ったりするんですけど、大体の理美容師はこの習慣からお金を頂ける技術に対してにも、この業種の特権みたいな感覚で髪を切ってもらうことが当たり前だと…お願いさえすればいいと思ってしまっているんです。
そりゃ、例外なんていくらでもあります、恩返しだったり、カット練習だったりね。
でも、これって切る側が決めることなんです。
お願いする方はもっと相手のことを考えてあげてください。
髪を切るのをお願いしてなにが悪いんだとまだ思う方はいるとおもいますので損得で考えてみましょうか。相手がなにで不利益を被るのか書いていきたいと思います。
まず一つ目は、断るのってすごくしんどいです。
人って予定外のことをいきなり言われると言葉を整理するために無意識に頭を使うんですけど、
そこで利益になるのか判断されるんですね。ただなにも利益がないと断らないといけないじゃないですか。断る理由を考えるのもしんどいんです。なぜなら、相手が納得するそれなりの理由を考えなければいけないから。
要は断らせるなと言いたいんです。断り切れずなにかしら自分で理由をつけて切っている人もいるでしょうけど、それは心が摩耗してあとが大変なので、オススメしません。
やっとの思いでちょっと都合が合わないですね。と断っても、いつなら空いてる?と返される。
なんであなたのために時間を作らなければならないのかと問いたい。
二つ目は相手の時間を奪っているということなんです。これはかなり気をつけなければ自分もなにかしらの行動で気づかず相手の時間を奪ってしまっていることがあります。
髪を切るのをお願いする方はパパッと切っちゃってよと軽いノリかもしれませんが、
時間は有限です。他人に時間を使わせてるようでは人望は集まりません。
なんかあの人にお願いされるの嫌なんだよなぁ。から始まり、あまり周りに人が集まらなくなります。
なので、髪を切ってほしいと頼む時は相手になにを与えているか考えてから頼んでみるといいと思います。
これには法則があって、返報性の法則って聞いたことありますか?
返報性の原理とも言うんですけど、これは人は他人から何らかの施しを受けた場合に、お返しをしなければならないという感情を抱くことなんです。
この法則から常に相手になにかしら与える癖をつけておくと良いですよね。
ほんのちょっとしたことでいいんです。当番ではなくても、手が空いていたら手伝ってあげたり、代わりにやってあげたりと小さなことからコツコツと与えてみてください。
日本では「人に何かしてもらったらお礼をしなさい」という教育を受けた人がほとんどだと思いますが。恩返しという言葉があるように受け取った恩を、時には受け取った以上の恩で返したいと感じるのは、ごく自然な心理現象なんです。
今まで特になにも考えずに髪を切ることを頼んでいた人は、その頼み事は時間を奪っていたり、断るストレスを与え、断られなくても相手の何かを奪っていることを自覚した方がいいですよね。
知らず知らずの間にテイカーになっていては手遅れですよ。
明日からでも行動できることなのでぜひいろんなことをやってみてください。
応援しています。美容師のカワシでした。ではまた!
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