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ミツバチと暮らして

都市養蜂をはじめて5年ほどになります。

最初は近所の農家さんのご自宅のお屋敷の緑豊かなお庭を間借りして一家族の蜜蜂と暮らしはじめて、今では5群の西洋蜜蜂の家族と共に暮らしています。時々気まぐれでニホンミツバチも入居したりします(ニホンミツバチは気まぐれな性格なので気がつくと飛び去ってしまいますが)。

興味を持ったきっかけは『アナスタシア』という本でした。ロシア発の『アナスタシア』シリーズは日本でも何巻も出ていますが、この本の中でアナスタシアが頻繁にミツバチの重要性を語っていることに気づきました。例えば1巻目の一節だけでもこんな感じです。

「どの庭にも、少なくとも一家族の蜜蜂が必要」
「蜂の巣を守ろうとしてあなたがたがやっていることが、かえって、蜂たちの生活をじゃましている。実際、蜂のユニークな生態をほんの少しでも理解した人は、過去数千年の間、この地球上にたった二人しかいない」
「問題は、あなあたがたの世界の養蜂家たちのやり方が正しいわけではないということ」
「あなたがたが知らないのは、何よりも、蜜蜂がその口器を使って植物の導管を開き、惑星から届いた補足的な情報をその植物に送りこむということ。その植物が必要としている、つまり、人間が必要としている情報をしっかり伝える」
「蜂が刺すのは、人が攻撃的にふるまったり、手を振って追い払ったり、怖がったりしたとき、あるいは、必ずしも蜂にではなくても、誰かに攻撃的な思いを抱いているときだけ。彼らは敏感にそうした思いを感じとるし、暗い思いから放出されるものは許容できない。さらに彼らには、人体内の病をもつ器官につながる先端部分や、器官を保護する細胞膜が破れてダメージを受けている部分を、狙い打ちして刺す能力もある」

ウラジーミル・メグレ『アナスタシア』

かつてお仕事をご一緒させて頂いた『22を超えてゆけ』という本でおなじみの辻麻里子さんによると「ミツバチは宇宙の偉大な建築家」なのだそうです。宇宙の奥深いところまでいくと、ミツバチの羽音のようなうなり音が聞こえてくると言っていたのを思い出します。

ミツバチの巣は「六角形」ですね。平面的にみると確かにその通りですが、立体的にみると巣は六角柱が合わさっている構造をしていて、巣房の奥の屋根状の形は、マラルディの角度と呼ばれる109.5度で接合しています。この角度は正四面体の各頂点と重心を結ぶ立体角で、神聖幾何学において頻繁に登場する角度でもあります(正四面体・菱形十二面体)。平面においては正六角形が最密充填する図形ですが、立体においては菱形十二面体となります。

平面における数字は60度(六角形)ですが、立体における数字は109.5度(菱形十二面体、あるいは、正四面体の中心角)とも言えそうですね。

ミツバチはまた、優れた癒やし手でもあるようです。その羽音は心地よく、時間さえあれば日がな一日巣箱のそばにいたくなってしまうほどですが、ドイツでは巣箱の上に寝そべって治療をする方法が実際に行われていることを、最近知りました。

実体験からいっても、この方法は心地が良さそうです。

それと最近「養蜂家は数ある職業の中で最も長寿である」という話も聞いたのですが、乱舞するミツバチの羽音が生み出す「共鳴場」が身体と心のバランスを整えているということを、こちらのブログの記事で知りました。

あなた方も最近、音が精神的肉体的全ての病気治療に役立つことがわかり大いに研究されてきていますが、確固たる理論がわからずバラバラな状態です。注意すべきは一つの音、一つの方法が全ての病気に対応することは出来ないということです。病状によって、人によって音場の使い分けをすることです。病気全てに個別の音のパターンがあるのですが、人それぞれが持つ「基音」も異なっているのです。それを研究すれば「音の療法」という新しい医療分野が出来、大いに役立っていくでしょう。
体内の細胞を構成する原子・分子、臓器もエネルギーの共鳴場があります。あなたという人体には幾重にもかさなりあった共鳴基盤がそのため存在しています。植物にだってあるのです。あなたの精神と肉体をバランスよく保つためにはそれぞれの細胞や臓器から発せられる振動場にあなた自身が調和(共鳴)していることが必要なのです。ハーモニー(倍音)が奏でる音はこの調和の源と言ってもよいでしょう。
ダンパー・ペダルを踏むとピアノの弦の振動は1オクターブ上の弦の振動を誘発します。それはさらにその上の弦の振動も誘発していきます。そこに高調波が含まれるともっと多くの振動を誘発していきます。音は一つの音源(1本の弦)から遠くに広がっていき、やがて消えてしまいます。もう一つの音源があるとそれも音源から遠ざかるように広がっていき、やはり消えてしまいます。2つまたはそれ以上の音源(弦)から遠くに広がっていく音が途中で重なるとそこには新たな波が干渉模様のように発生します。この波は遠くに広がって消えるのではなく波が寄せては返すようにそこに留まります。そのためハーモニーが奏でる音楽は第3の波としてあなたの体に共鳴場を作りながら留まることになるのです。そしてこの共鳴場は体と心のバランスを整えていくのにとても重要な役割を担っているのです。特に乱舞する蜜蜂の羽音からは幾重にも幾重にも重なりあった多くの共鳴場が同時に作り出されます。

出典: 小惑星の衝突とアボリジニ文明の崩壊(第3章)

基音・倍音・共鳴場の法則なんですね。

ミツバチは本当に奥深いです。

ミツバチの群れをみていると、まるでこの群れ全体がひとつの生き物のように感じられます。それはまるで超個体としての生命体。人間もこんな風に個でありながら全であるような立体的な生命体に進化できれば良いのですが。

そしれにしても、毎日ミツバチと一緒に暮らしていると何故か元気になります。そして不思議と周りの人が笑顔になっていきます。これからもずっとこの可愛いミツバチたちといっしょに暮らしていけたらなと思っています。

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