見出し画像

Vol.2 静岡県の日本酒動向について

静岡県内にはいくつかの日本酒製造メーカーがありますが、日本酒消費ってRESASで見ると、どのようになっているのでしょうか?

静岡県の日本酒消費地・生産地について

消費地割合

「消費地割合」を見てみると2020年のデータでは、静岡県内で作られた清酒は100%が静岡県内で消費されていることになります。
年度によっては、愛知県、青森県でも消費されていますが、全体に占める割合は非常に少なくなっています。

生産地割合

一方「生産地割合」を見てみると2020年でのデータでは、兵庫県が39.92%と一番多く、次に千葉県が18.17%、静岡県の16.40%と続いています。
静岡県も3番目の構成割合となっておりますが「生産地割合の時系列推移」を見てみると、近年は減少傾向のようです

静岡県の清酒の消費動向について

こちらでは、消費の動向をPOSデータ(2020年)をもとに見ています。

購入金額

「購入金額(地域別商品割合)」では、日本酒が属する「飲料・酒類」が、全国平均よりも1.19%低くなっています。

次にその「飲料・酒類」を更に細かく見ていくと「アルコール飲料」が、全国平均よりも5.37%低くなっています。

更に深く「アルコール飲料」の中での「清酒(日本酒)」の割合を見てみると、ここでは全国平均よりも6.13%高くなっています。

清酒PI値

ただ、購入金額全体に占める割合では低くなっているので、やはり「清酒PI値(1000人あたり購入金額)」で見ると全国31番目の6,112円となっています。トップの青森県と比べると8,569円も少なくなっています。

さあ、ここからどんなことが読み取れるでしょうか?
この読み取り方は人により違うと思いますので、皆さんそれぞれで考えてみてください。

個人的感想

ちなみに、私個人的な感想としては、静岡県内では、「アルコール飲料」に占める割合が結構高いので、アルコールを飲まれる人に日本酒を更にアプローチすれば、もしかしたら飲むようになる可能性があるのかな?
(私も以前は日本酒をほとんど飲みませんでしたが、最近はそれなりに飲むようになりました)

また、添付資料①で見た「消費地割合」で青森県と愛知県で消費実績があるようですが、青森県のPI値は全国トップの14,681円、一方愛知県は、4,165円の37番目。
人口規模では愛知県の方が大きいですが、PI値でこれだけ大きな開きがあります。

1000人当たりの購入金額が多い青森県でファンを増やすのか?
また、人口規模の大きな市場で攻めていくのか?
ピンポイント戦略で行くのか、大きな市場を求めていくのか?
会社の戦略として分かれてきそうですね。

静岡県のPOSで見る日本酒売上動向

V-RESASによる直近の日本酒の消費動向を表したものになります。
全国の同じような傾向を辿っておりますが、若干静岡県の方が2019年の同週比でプラスになっている期間が多いようにも見えますね。

このように地域の動向を知るには、RESASとV-RESASを組み合わせて見ていくとより深い分析が出来そうですね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?