舞台「オルレアンの少女-ジャンヌ・ダルク-」アフタートーク・千秋楽・大千秋楽レポ

こんにちは。れすです。
タイトルの通りですが、舞台「オルレアンの少女-ジャンヌ・ダルク-」アフタートーク・千秋楽・大千秋楽でお話されたことを記録に残しておく記事です。舞台そのものについてのぼくの解釈は以下ブログに書いています。

アフタートーク

終劇後、今回のアフタートークの司会を務める溝口さんが先に登場しました。夏川さんと深作さんは準備ができ次第の登場だそう。

溝口さん「今のうちに質問を聞いておこうかなって」
溝口さん「好きな食べ物...?それはちょっと...却下かな」

その他にも
・新聞の意図
・深作さんはどんな夏川さんをみてキャスティングしようと思ったのか
・ライバルの英仏それぞれどういうところにこだわったか
といった質問が挙がりました。

質問を取りまとめながら
溝口さん「それも聞いてみましょうかねー」
ひょこっと、ステージ奥から様子を覗く夏川さん←かわいい
すぐに気づいてしまう溝口さん
溝口さん「なしなし。もう一回」
溝口さん「それも聞いてみましょうかね」
後ろからドッキリをするでもなく普通に座る夏川さんと深作さん
溝口さん「ワー!」

ということでスタートしたアフタートーク
溝口さん「二人が来るまでに質問いただいてました」
溝口さん「好きな食べ物は?」
(*>△<)「え!?それ!?」
(*>△<)「本当に!?」
「ほんとほんと」と客席を指差す溝口さん
(*>△<)「本当に知らないの!?私の好きなもの」

(*>△<)「ノーコーヒー(オタクのTシャツに書いてあったっぽい?)じゃないのよw」
溝口さん「で、好きな食べ物は?」
(*>△<)「(みんな)知ってんじゃない?」
溝口さん「じゃあ、せーの!」
会場「いちご」「梨」「ラムネ」(ぼくは「いちご」と答えました)
(*>△<)「情報が古い」
ぼく(ぐぬぬ)

溝口さん「どれも食べてるの見たことない」
(*>△<)「ラムネは食べてたじゃん!!」

溝口さん「情報が古いとのことですが、じゃあ最新の好きな食べ物は?」
足を組み、間を作る夏川さん
(*>△<)「……もやしです(ドヤ顔)」
会場(あ〜)

深作さん「琢矢の好きな食べ物は?」
(*>△<)「ファンらしき子も首かしげてますけど、発信してないんですか?」
溝口さん「何も伝えないで生きてきてるんで」
溝口さん「ぼくの好きな食べ物はーー」
溝口さん「もやしです」←本当に教えてくれないの好き

Q. どうして夏川さんキャスティングしようと思ったか
深作さん「ナンちゃんの魅力はみなさんのほうが知っていると思いますが、朗読劇を何本も一緒にやってきて、(別の方と初主演やったら)ヤキモチ焼いちゃうから演出したいなぁと」
深作さん「耳男やってもらって、そのあと深作組でシラーをやって、じゃあぜひ次のオルレアンはやってほしいなと」
深作さん「身体を使った朗読劇じゃないナンちゃんを見たかった」

溝口さん「実際初めてですよね?血反吐吐きながら稽古場に来てて」
(*>△<)「比喩じゃなく本当に血反吐吐きながら…」
溝口さん「心配するからやめて!」

(*>△<)「でも本当に身体が動かなくて。中学で演劇やってたのでやれるんじゃないかって、そう思ってた時期もありました」
(*>△<)「でも全く違う。声の演技でできることはあったけど、身体が動かないと伝えたいことが全部伝えられない」

身体を動かすトレーニングとして歩き方のワークショップなどもお稽古でやったとのお話もありました。朝のルーティンとしてラジオ体操もやっていたそう。
溝口さん「ラジオ体操ご当地版おすすめは...」
溝口さん「沖縄かなぁ」
(*>△<)「沖縄ですかねぇ」
(*>△<)「本当に何言ってるかわからない」

Q. 夏川さんが日に日に変わっていったと思うところはありますか?
深作さん「(ナンちゃんって)本当にわかんないと額に線が入るんだよね。でも“わかんない、できない”とは絶対言わなくて」
深作さん「だからスッって線が落ちてると安心してた」

溝口さん「普通初めてってなったら手も付けられないなんてザラなんですよ」
溝口さん「やってるほうは大変でしたよね」
(*>△<)「お話頂いたときから、戦いとかあるんだろうなって思ってたんですけど、(いざ始まって)なるほど〜って」
深作さん「長い棒って刀よりむずかしいんだよね」
深作さん「旗はライブでもやってたもんね」
(*>△<)「旗はツアーで使ってましたけど、上げたり下げたりしてただけで、旗に背負ってもらってました。でも今回を経ててめぇで背負うものになりました」

溝口さん「じゃあ無人島になにか持っていくとしたら“旗”ということで」
(*>△<)「いやです」

Q. 英仏を意識的にわけようとしたことは?
深作さん「当時リアルに仏が青、イングランドが赤で」
深作さん「でナンちゃん黄色でしょ?だから赤い人と青い人で挟もうかなぁって」
深作さん「他の、3人で(ユニット)やられてるし」
(*>△<)「ああ!はい!」

(*>△<)「ちなみにブルゴーニュとイザボーみたいに仏を裏切っている人の衣装に紫が入っているのもわざとですか?」
深作さん「そうそう」
(*>△<)「気づいてから誰にも言えずにいたので、今言えました」
溝口さん「え?人前のほうが話せるタイプなの?」
(*>△<)「…うるさ」
溝口さん「うるさって」
溝口さん「ジャンヌやったから非行少女になってますね」

溝口さん「あ、そうだ。稽古中、“お父さんうざいよね”ってワークショップをやったんですよ」
溝口さん「言葉にすると“ぶっ○す”かなぁってなって」
溝口さん「じゃあ、ナンちゃんあそこ(舞台装置の階段)に座っていただいて」

溝口さん「お願いします!」
(*>△<)「ブッコロス」
おじさんたち「「かわいい〜〜〜」」

溝口さん「はい。じゃあ1ヶ月経って」
(*>△<)「はぁ?」
溝口さん「強くなった“ぶっ○す”」
(*>△<)「そんな曲名みたいに…」

溝口さん「全力でお願いします」
(*>△<)「すー。はー。」

(*>△<)「ぶっ○ぉす」

会場「👏👏👏」
(*>△<)「これで拍手もらうの複雑…」
溝口さん「まだ甘かった」
深作さん「明日千秋楽でどこかに入れようか」

Q. 夏川さんについて、稽古中と本番中で変わった印象ってありますか?
溝口さん「メモ帳片手に。記者さんですか?」
深作さん「最初からすごかった。今回は初舞台だけど、次は2、3番目キャリアが繋がっていく。ミュージカルとかもそう。最初の仲間は俺達だけど、さらに強い仲間だったり、そういう人たちと勝負していかないといけない。そういう意味で次の10年が開いたんじゃないかなぁと期待してます。今回はその第一弾で、そうなるとなるべくハードルを高くしてやろうって思ったんだけど、それを乗り越えてくれた」
深作さん「琢矢とも最初は小学生のときだもんね」
溝口さん「はい。デビューのときの監督が深作さんで」
深作さん「互いに10年以上残っていくって大変だし、今回PANTAさんに出ていただけたのも。思っていると叶うんだよねぇ」
深作さん「だからすごい女優になってもらって。そしたらまた一緒に仕事しようね」

ぼく、このお話めちゃくちゃ好きなんですよね。「また仕事を一緒にしよう」って言ってくださる人と一緒にお仕事ができることってものすごく幸せなことで、ぼくたちが大好きな夏川さんがそういう場でお仕事されてるんだって思える素敵なお話でした。

溝口さん「PANTAさんに依頼ってどうやってされたんですか?」
深作さん「ずっとファンだって言ってたんだけど、プロデューサーの方が繋いでくれて。そしたら“歌うよ”って言ってくれて」

Q. 夏川さんのお相手に溝口さんを選んだ理由は?
溝口さん「“俺が知っている男が琢矢しかいなくて”だとショック…」
深作さん「だって大切なナンちゃんの相手役ですからねぇ。そんじゃそこらのやつじゃね」
深作さん「奇跡的にスケジュールが合って。すごい気を遣うやつで、今回も最初から司会やるって言ってくれて」
溝口さん「これ(司会)が本業みたいなもんなんで」
深作さん「スタッフよりもどこに何があるか把握しておいて、そんな役者さん中々いないよ」
(*>△<)「そう!」
溝口さん「やめましょ?」
(*>△<)「いやいやいや。みなさん聞きたいですよねー?だってせっかくねー?」
会場👏👏👏
溝口さん「呼び捨てにしますよ。ヒヨコめ!」

(*>△<)「旗を準備してたり、二手三手先を読んでますよね。未来予知の能力あります?」
溝口さん「だって顔に書いてあるから。“不本意”って」
溝口さん「不本意って書いてあるし、あ、このシーンやるなって。そしたら旗どこかなぁ?はい、旗って」
溝口さん「わかりやすい人が多いのかもしれないですね」

溝口さん「(ナンちゃんは)困ってると怒ってるような顔になって、一人で階段のところにこう座って」
溝口さん「大丈夫?って聞くと“理解が追いついてなくて。一晩ください”って言って、次に日になるとケロッとしてるよね」
深作さん「返し稽古やろっていうと(琢矢は)“やっとくんで”って」
深作さん「さみしいから混ぜてよ」
溝口さん「稽古って2種類あって、演出家さんとやるやつとそうでないやつ。まずは演出家さんのオーダーに答えるのが最初。それにやりたことを乗せるって感じなので」

締めの挨拶
溝口さん「この公演についてなにかありますか?」
深作さん「ナンちゃんは締めにしようよ」
(*>△<)「えぇ...」
溝口さん「そうですね」
溝口さん「じゃあ...」
深作さんが先に話そうとする
溝口さん「本日はどうもありがとうございました!」←割り込んで強引に先手取るの好き

溝口さん「劇場って家の近くにもありますし、チケット持ってたら何言っても自由ですから。気に入らなかったら俺は気に入らなかったって、気に入ったら気に入ったって。それでディベートすればいいんですよ。そうやって楽しむものなので。そうやってどんどん演劇を楽しんでもらえたらと思います」

深作さん「深作組としても今後ドイツ演劇やっていきたいと思いますし、大きくなったナンちゃんとまたできることを楽しみにしています。朗読公演もやりたいね」
(*>△<)「はい。今回の舞台を経てまた違って見えるのかなと」
深作さん「どしどし劇場へきてください!」

夏川さん「初舞台。頼りない初座長をやらせていただきまして」
首を横に振る溝口さん
(*>△<)「初めてがこの座組でよかったです。演劇のこんな楽しみ方もあるよって根本の素敵なところを教えてくれる方々で、仕事というより個人の人生としていい経験ができました。もうあと1公演と思うとさみしいような、かなしいような気持ちですけど、千秋楽を超えることで見えてくることもあるだろうし、終わったあとの自分がどういう気持ちになるのかも楽しみです」

千秋楽(東京)

4回目のカーテンコール。「あ〜、も〜!やった〜!」と緊張の糸が切れたように力が抜けて座り込む夏川さん。涙ながらに挨拶をしてくれました。

(*>△<)「さっきカッコつけて挨拶したんですけど、もう本当にこの一ヶ月間苦しくて苦しくて」
(*>△<)「身体が動かんのですよ」

(*>△<)「しがない声優をやってますが、演劇ってなったら身体を動かさなきゃいけないですし、身体を動かすから伝えられる情報がすごくたくさんあるなかで……」
(*>△<)「…….そういう経験が少なかったから」
(*>△<)「みなさんに…いろんなことを教えてもらって…」
(*>△<)「演出でも殺陣があったり、ラブシーンがあったり」

(*>△<)「でもやっぱり一個もできないってしたくなくて、苦しいけど出てきた結果がこの劇だと思っています」

(*>△<)「本当にたくさん苦労しましたけど。最後の台詞にもあるように、この劇が東京が完走できたこと、長い人生において永遠の喜びになると思います。本日は本当にありがとうございました」

大千秋楽(大阪)

千秋楽で一言ずつご挨拶を頂きました。夏川さんと深作さんのお話がとても心に残ったのでここに残したいと思います。

(*>△<)「台本読みからすべてのセリフが一回で理解できたことはなくて」
(*>△<)「どういう意味なんだろう、どう表現したらいいんだらうって読み込んでました」
(*>△<)「稽古から本番まで同じ気持ちで同じ台詞を言ったことはなくて、裏の考えだったり、自分の中でも意見が変わって」
(*>△<)「そういうものなんだって。解釈も受け取った思いも。それがずっと正解でも不正解でもない。何が起きても自分で考えて、意見を持つことが大事だって。そういう意義のあるものになったと思います」

深作さんの最後のお言葉からもすごくこの舞台に色々な想いを込めていたんだなと伝わってきました。
深作さん「千秋楽って大嫌いなんですけど。ナンちゃんもやっと初舞台やれて、琢矢も小学生の頃から一緒にやってきて。これで終わりたくないのでまたやりましょう」

4回目のカーテンコール。「終わったぞ〜!」と全力を出し切った夏川さんがそこにいました。

(*>△<)「大変な稽古、本番でくじけそうになっても無事ここまでこれてよかったです」
(*>△<)「出し切れた。もう処刑されることはないのは寂しいですが悔いはありません。素敵な、幸せな時間でした。受け取ってくださいまして、ありがとうございました!」

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