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【ライブ備忘録 No.274】 くるり 「感覚は道標」発売記念ツアー「ハードにキマる!つやなし無造作ハッピージェル」 @ Zepp Nagoya [23.12.16]

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くるり
「感覚は道標」発売記念ツアー
「ハードにキマる!つやなし無造作ハッピージェル」
@ Zepp Nagoya [23.12.16]

01 - LV69
02 - doraneco
03 - happy turn
04 - I'm really sleepy
05 - 朝顔
06 - California coconuts
07 - In Your Life
08 - The Veranda
09 - ナイロン
10 - watituti
11 - Morning Paper
12 - お祭りわっしょい
13 - さっきの女の子
14 - 虹色の天使
15 - 益荒男さん
16 - 冬の亡霊
17 - 琥珀色の街、上海蟹の朝
18 - There is (always light)
19 - 地下鉄
20 - HOW TO GO

E1 - お化けのピーナッツ
E2 - 世界はこのまま変わらない
E3 - 尼崎の魚
E4 - 東京


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【Instagram 感想】2023.12.16 sat


【備忘録】
1年半ぶりの くるり。今回のツアーは名古屋を選んだ。何故なら、土曜日だったから。大阪が近いけど(Bayside地味に遠い...)日曜の夜は仕事に備えてゆっくり過ごしたい。その願いが通じたのか取れたチケット。今回も前回と同じZepp。前回は1Fスタンディングだったけど、後半から腰が砕けそうな程痛く、いよいよ年齢を感じるようになってしまった。その悲しさ故、今回は2F指定席。座席は最後列だったけど真ん中で、会場全体が見渡せて嬉しかった。2Fから見下ろしたら、Zeppも意外と小さく見えた、初めての感覚。

今回のツアーは『感覚は道標』リリースツアーの東名阪。ツアー名は「ハードにキマる! つやなし無造作ハッピージェル」。今回も何それ、なタイトル。思えば自分が初めて観たくるりのツアーも「国民の性欲が第一」、だったな。あれから11年、根幹は変わっていないようで、嬉しい...。そして今回のツアータイトルは、もっくんの発案らしい。後のライブ途中のMCで初めて知る。

LV69 のSEが鳴りメンバー登場。ようやくもっくん含む3人での演奏が観れるんだ、と思うと徐々にワクワクしてきた。一曲目はSEと同じく LV69 。LV30からもう、22年経ってるんですね...としみじみ。その後は doraneco。曲後半から岸田さんの猫真似連発。演奏が終わってからは、3人で謎の猫真似で会話。この時の「いつ誰が喋り出すねん?!」的空気が凄かったな。そして気付いたら3人がこよりを鼻に突っ込んで、もっくんが堪らずくしゃみ、からの happy turn。そういう演出だったのね(音源はたしか岸田さんのくしゃみ)。

その後は I'm really sleepy 〜 朝顔 〜 California coconuts 〜 In Your Life と、『感覚は道標』の楽曲が続く。先週、ようやく観た『くるりのえいが』。その中で「In Your Life」は最初、"ドライブ"というタイトルだった、ことを知った。確かに海沿いをドライブしている様な、暖かい風を帯びた疾走感がある。聴きながら、伊豆の青い海の景色を思い浮かべてた。時折挟むMC、3人で話している姿を観れるのはやっぱり嬉しい。名古屋は昔学祭を回っていた頃に来たらしく、クラブロックンロールに出演した思い出がある、とのこと。ステージは3人でギチギチになる程狭かった、と話してた。Zepp Nagoyaに3人で立つのは初めて(2005年に開館、もっくん脱退後)とも話してた。そんな瞬間に立ち会えて、はたまた嬉しい。

前半が終わり、ドラムはクリフに交代し後半へ。いきなりベランダ(The Veranda)始まり。やっぱりこの時期(『アンテナ』〜『NIKKI』)の曲が多いのかな?とまたとなくドキドキ。ナイロン、watitutiと『天才の愛』が続いて、Morning Paper。クリフのドラムで聴けるのは、確か「ナウゼン3」以来。そして お祭りわっしょい 〜 さっきの女の子 〜 虹色の天使 と、歓喜の連続...。だって、青春ど真ん中だからさ。ほんと、クリフのドラムはしなやかで、ダイナミックでそれでいてシャープで...語彙力が追いつかない程、観ていて本当に気持ちが良い。

初めて聴けた 益荒男さんからのMC。岸田さんがいつも飲んでいるポカリ、佐藤さんのコンビニのルイボスティー寸評からの、冬の亡霊...!! ナウゼン4的な位置付けだった「チミの名は。」でも演らなかったし、ここで聴けるとはな...。その後は 上海蟹〜、There is があって、ラストが 地下鉄と HOW TO GO(この流れよ)。クリフの「here we go rock'n roll!!」の掛け声にゾクゾク。自分にも、想像を超える日はやって来るのか、はたまた、もうやって来てるのか。「髑髏」って言葉も、この曲で知ったのを思い出した。

アンコールはもっくん、クリフのツインドラムで お化けのピーナッツ 〜 世界はこのまま変わらない。この2曲、岸田さんの"変態性"がすごく出てる曲だなぁ、と思う。歌詞のナンセンス感(と言いつつ程良く風刺も利いてる)然り。そして最後は3人で、尼崎の魚 と 東京。尼崎〜は映画での拾得ライブシーンを観た以来、ようやく本物が観れた。東京、岸田さんの演出なのか、"素材そのまま"という様な演奏。今まではよく唄い回しのアレンジが効いてる様な印象だったけど、今回はほぼアレンジなし。3人でだからなのかな?と勘繰ってしまう様な。アウトロへ近付いていくのと同時に、映画で要所要所に差し込まれていた、デビュー当時の3人の姿がフラッシュバックした。本当の、エモーショナルとはこういう事なのだろう。

気が付いたら、めちゃくちゃ長文になっていた。これだけ忘れたくない、記憶に留めておきたい、と思えるバンドは、最早 くるりだけだと気付けた日。今年のライブ納めが くるりで本当に良かった。


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