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400億の負債や大きな挫折からの再起、シーラホールディングスの杉本宏之会長を調べてみました

こんにちは!しおみんです。

コロナウイルスの影響でさまざまな企業が大打撃を受ける中、
下記のような投稿をされている方がいらっしゃいました。

3ヶ月で全社員の給料を9万円上げました。ボーナスを一部前倒して全社員に支給しました。マスクを2万枚、消毒ジェルを500本全社員に配布しました。PCR、抗体検査を全社員に行いました。病院と提携し、社員専用の医療相談ダイヤルも設けました。何があっても社員を守りたいという、決意を表しました。-Twitter,杉本宏之(@sugimotosyla)
参照:https://twitter.com/sugimotosyla/status/1288308441526595584?s=20

このような方がいらっしゃる会社に勤められていたら幸せだろうなと素直に思いまして、今回、そんな株式会社シーラホールディングスの杉本宏之会長を調べてみました。

まずはじめに、杉本宏之氏が会長を務める株式会社シーラホールディングスの会社概要について簡単に説明したいと思います。

株式会社シーラホールディングスの会社概要

株式会社シーラホールディングスは2009年に設立し、2018年の社名変更でSYホールディングスから現在のシーラホールディングスが誕生いたしました。
本社は恵比寿駅から徒歩6分の場所に構え、
「自分たちが欲しいマンションを創る」をモットーに不動産の売買、賃貸、管理及び仲介をおこなっている企業です。

設立当初は4名だった従業員は、
子会社の一つである株式会社シーラだけでも現在90名となり、資本金は約4.4億円、自己資本比率は現在40%近くに達しています。
代表取締役には湯藤善行氏、取締役会長に杉本宏之氏が就任しており、保有物件の稼働率99.9%という驚異的な数値を叩き出し、現在では年商200億にまで成長しております。

杉本宏之会長のプロフィール

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杉本 宏之(すぎもと ひろゆき)

1977年茨城県不生まれ、神奈川県育ち。
不動産事業を営む父の元に生まれ、杉本氏が4歳の頃、バブル崩壊と共に父が営む不動産事業会社も倒産、一気に貧困な生活へと転落してしまいました。
そんな経験から高校卒業後、大学ではなく専門学校へ進学し、宅建主任者資格を取得、求人広告の「完全歩合」という言葉に惹かれ、父と同じ不動産業界へ就職をします。
22歳という若さでトップ営業マンへと成長し、
2001年には独立をしてエスグラントコーポレーションを設立。
デザイナーズワンルームマンションに目をつけ、開発事業を筆頭に賃貸仲介業、プロパティマネジメント、リノベーションや人材派遣業などさまざまな事業を展開、総合不動産企業へと会社を成長させました。
2005年12月には業界最年少で名証セントレックス市場に上場を果たしましたが、3年後の2008年にはリーマン・ショックにより急激に業績が悪化、その翌年2009年3月、負債を191億円を抱え、民事再生を申請することになりました。
ただ、杉本氏はそこで諦めることはなく、翌年の2010年にはSYホールディングスを設立し、現在グループ7社、売上高200億円を超えるまでに成長を果たしております。


シーラホールディングスの業績推移

現在のシーラホールディングスは

「売上を追わず、高収益モデルを目指す」

ということを成長戦略とし、
保有物件・管理物件を着実に積み上げ
2020年3月時点での賃貸管理戸数が約1320戸、建物管理棟数が約1,676棟、年間家賃収入額は約4億700万円というように着実に増加しております。
このストック収益(家賃・管理収入)を増加させることで、そこから固定経費をカバーできるような体制を整えています。
また、都心部で需要の高い競争力あるワンルームマンションの開発・販売をおこなうことで、より細かい単位での不動産開発・売買で成長を目指しており、現在ではグループで管理をしている賃貸の売上が約13億2,000万円となっております。

また、このコロナ禍においても、過去最高の業績を更新し続けており、この強い経営体制を作り上げた杉本氏は、過去の苦い経験があったからこそ、現在のシーラホールディングスを作り上げることができたのではないでしょうか。

実際に、今回のような次のリーマン・ショックを予想していたという杉本氏ですが、2008年に起きたリーマン・ショックでは、今後新たに会社を経営する際に、経営理念・行動指針・組織体系の強化が必要だと感じたそうで、
この身を持って得た学びを活かし、経営をおこなってきたからこそ、屈強な経営体制を作り上げられたと考えられます。
また、このリーマン・ショックを予期していただけではなく、何度もシュミレーションを繰り返していたことから、業績は過去最高を更新し続けられ、社員に対しても有事の際の待遇をおこなうことができたのではないでしょうか。

冒頭にもお話いたしましたが、コロナ禍においての社員への対応ですが、杉本氏はエスグラントの経営が破綻した際に会社を去っていく社員と、逆に意外な社員が残り活躍をしてくれたという経験から、社員との信頼関係に注力できるか否かが、自社命運のキーポイントになることをより強く実感していたため、「社員を第一に考える」という行動は杉本氏にとって、非常に重要な選択だといえるでしょう。

そしてまさに4月以降のコロナ禍で社会が停滞した時、冒頭にお話をさせていただいた行動へと繋がり、この社員に対する厚待遇には約5,000万円を注ぎ込み実行されたようです。それだけでなく、当期の売り上げ目標を上方修正し、この目標を達成した時には全社員のボーナス支給額を50%アップあるという公約をいたしました。この厚待遇や杉本氏や企業の施策に全社員が応え、杉本氏が重要視していた信頼関係や社員のモチベーションの高まりへと繋がったことは間違いないでしょう。

まとめ

今までの杉本氏の壮絶な経験があったからこそ、「社員を第一に考える」という行動ができ、実際に売上を伸ばし続けられていることがわかります。

このコロナ禍において、経営体制の弱さが浮き彫りになった企業もあった中、このシーラホールディングスに関しては、より社員同士の結束を深めることができたのではないでしょうか。
何よりも結果がその事実を物語っていると言えるでしょう。

またコロナが猛威を奮っており、今後の社会情勢はまたどんどん変化をしていくことが予想されます。
そんな中でさらなるシーラホールディングスの発展に期待をしていきたいと思います。


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