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"半径1メートル"のチャンス

 2024年度春学期を通して得た、心に刻んでおこうと思う言葉はいくつかありますが、最も影響を受けたものは「半径1メートルの世界を変える」なのだろうと思います。「世の中を変えるためにあなた(自分自身)は何をする?」という意味を持った言葉ですが、これはもっと細かい問いが編み込まれた言葉なのかなと考えていました。
 つまり、自分は「どんな物事を」「どんな場面で」「どんな属性や立ち位置から」「どのくらいの強度や頻度で」「何を思って」「どのような行動で」アプローチするのか?という問いたちです。それら一つ一つは、"半径1メートル"のチャンスなのだろうと思いました。

 例えば、6月に鎌倉で、フィールドワークに訪れた一人の学生として、リサイクルされた綿と麻から作られているという背景が好きだなと思い買ったエプロンを、長く大切に使っていこうと決めました。
 また例えば、これは5月に書いたnoteの内容ですが、一人の参加者としてまずは”笑顔でいること”から場に貢献しようと思ったあの経験も、場づくりに対する半径1メートルなのだろうなと振り返りました。

 そして、ゼミを離れた場面でも、資本主義的生活の中で日々苦労している兄に「何か良いこと明るいことを教えてあげられないかな・・・」と自分が読んだ本をそれとなく紹介してみたり。(読むかどうかは本人次第)
 こんなふうに、チャンスが沢山あって塵も積もっていくから、サステナブルも場づくりも、またもっと複雑で根の深い困難な事柄にも、「自分にできること、なにかしらはあるだろう」と想像する一歩ってすごくすごく大切なことなんだと思いました。

 最後に、最近ある法則を知りました。「3.5%ルール」というもので、人口の3.5%が行動すれば社会全体が変わるとか、実は違う意味があるとかないとか・・・。何にせよ、前向きに捉えて自分の半径1メートルのチャンスに向き合いたいです。手に入れた言葉や考え方たちを繋ぎ合わせて、はじめは小さく次第にダイナミックに、有機的に育てていけたらなと思う今学期の振り返りでした。


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