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あなたはなにがしたかった?〜ゲーム【- あのころの じぶんへ -】感想を兼ねた日記

この記事はゲームの感想と言いながら日記を兼ねていますので、いつもより話題があちこちに飛びまくります。ただ、それらの話題はすべてこのゲーム「- あのころの じぶんへ -」を起点にしていますのでご容赦ください。


はじめに(ゲームの紹介や作者のSNS等)

まずはゲームのリンクを貼りますね。10分程度で遊べる、とても短いゲームです。静かな夜に一人でやるのがいい。あとアイコンの女の子が瞬きしてるのかわいい。

それからこちらが作者の方のSNSアカウント。ゲーム以外にも日常の投稿や綺麗な写真が多くて嬉しい。


このゲームを遊ぶまでの経緯(ゲーム自体の感想を求めている場合は読み飛ばし推奨)

日記なので、個人的なことを書かせてください。このゲームについて書くには、必要なことだと思うので。

昨晩は色々なハプニングが重なって、私はパニックに陥っていました。すなわちコントロールできない感情に振り回されつつもなんとか感情を自分の制御下に置くために適量の頓服を服用したり、「もうこれしかない!」と視野が狭まり、よくないことと理解しつつも理性が敗北して自傷行為をすることでなんとか落ち着こうと試みていました。

※自傷行為は決して褒められた行為ではありません。この記事を書いている私は古の掲示板で使われたおおもとの意味の(つまり、精神疾患を抱えている人間であるという意味の)「メンヘラ」ではありますが、自傷行為も自殺企図も、周囲の人間を大いに傷つける行為であることを学習していますので、「できればやめようね」と言います。相手が誰であっても、です。もしすでに自傷行為が日常的になっていて途方に暮れていたり困っている方は、以下の本を読むところから始めてみることをお勧めします。この本が本屋さんで見つからなければ同じ著者の方の本でもいいですし、もう少しだけ大きい書店に行ってみると見つかる可能性が高いです。「心理コーナー」を探してみてください。

仕事もうまくいかないし、その上ひとつなら全く気にせずにいられるような小さい「嫌なこと」が偶然いくつも重なった結果のパニックでした。人生短いとはいえど実際生きている身からするととてつもなく長い。その中の一日に悪いことが重なることもまあ、生きていればあるものです。しかし「存在することを知っている」のと「実際そんな瞬間に遭遇した時にも冷静でいられる」のふたつは残念ながら両立しません。明日トラックに轢かれると分かっていても実際轢かれたら当然痛い。備えあれば憂いなしと言いますが、備えがあってもどうにもならないことだってたくさんあります。

「なにもうまくいかない、なにもうまくいかないなんてことはないはずなのに、それは頭で分かっているのに、感情は『なにもかもがもうダメなんだ』と暴れている。それを制御できない。感情が暴れているだけでも苦しいのに、それを私はうまく処理することもできないダメなやつだ」とまさにどうしようもない負のループ。マイナス思考のお手本みたいで、冷静になった今振り返るとちょっと笑っちゃいますね。笑い事ではないんですけど。

そんな時、先日のイベントで買ったポストカードが目に入りました。モニター下に、立てかけて飾っていました(ダイソーで売ってるポストカードを何枚も収納して好きなところで立てて飾れるヤツめちゃ便利よね)。それで、「あー、こんな静かな絵を描く人が作ったゲームを、今、やりたい」と思って、冒頭に貼ったフリーゲームサイトにアクセスしました。

ゲームの感想※プレイ後に読むのをおすすめします

「プレイ時間10分、エンディングは3種類」とあるように、とても短いゲーム。元気のありあまっているとき、休日の昼間寝起きなんかに遊んだら、たぶんこのゲームのよさを感じることはできなかったと思います。一方で、たくさんの感情を受け止めるほどの余裕がなかった昨晩の私にはちょうどいいボリュームでした。

ストーリーはどうやら仕事か何か(専門学校生で課題としてのゲームを作っていた、とかでしょうか?)に行き詰まっている様子。深夜まで作業しても進捗なく、疲れたまま帰宅します。それからちょっと自宅をうろうろして寝るだけ。それでもうエンディングを迎えてしまいました。

飾ってある月の絵をクリックすると

「好きな絵を部屋にかざると 本当の自分に近づけた気がする」

ゲーム「- あのころの じぶんへ -」

と表示されます。好きな絵、そういえばそうだ、私も飾ってあったんだったと、背面にある気に入って買った絵の方を振り向いて、5分ほど眺めました。大きなシロクマが女の子を抱きしめて、その女の子は小さなシロクマを抱きしめてる絵。気に入ってるんだ、いいでしょ。

それからゲーム内でカーテンの合間から外を眺めると

あたたかくて ぼんやりした光が 落ち着く…

ゲーム「- あのころの じぶんへ -」

と表示されたので、私も席を立ってカーテンを開け、遠くの方を眺めてみました。このゲームのように信号は見えませんでしたが、小高い丘に住んでいるので、遠くにある少し大きな街の光が見えます。少し眺めて、あそこにある街灯の光の感じが好きだなあと気付いて、2回ほど深呼吸してパソコンの前に戻りました。

ゲームの一日目はこれで終わり。日記を開いても主人公は「疲れているから、明日でいいや」と閉じてしまいます。そのまま寝て、ひとつめのエンディングへ。

ゲームを操作した時間はここまででおそらく4、5分ほどだったと思います。プレイ時間10分の文言に偽りなし。残りふたつのエンディングまでは、一本道で進めます。せっかくだから、これを読んでくれた人は自分でもやってみてほしい。もう一回リンク貼っちゃお。リンクは何度貼ったっていいものだからね。

ここからはタイトルに沿った内容になります。つまり、自分はなにがしたくてこんなに頑張ってるんだっけ。なにを、頑張ってたんだっけ。あの時迷っている自分に答えを届けることならできるのに。今の私は、一体、なにがしたいんだろう。あなたは、なにが、したかった?
日記が過去の自分へのメッセージになる演出が好きです。紙飛行機って、ロマンがあるよね。

まとめ

そんなこんなで一息つくことができ、私はめでたくゆっくり眠ることができました。昨日このゲームのことを思い出せてよかったなとしみじみ思います。しみじみって、こんなゲームがもたらしてくれる余韻のためにある言葉だ。きっと。そんなふうに思いました。

冒頭で紹介した作者様のツイートの通り、続編というか、なんと家の中だけじゃなくて外をお散歩できるモード? コンテンツ? ももうできているとのこと! リリースされたら、家でひっそり楽しみたいなと思っています。楽しみが増えるのは本当にうれしいことです。

今日中に書いておきたかったことをかけてよかった。それじゃあまたね、いい夢見てね。


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