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指名馬紹介 vol.3 ローマンネイチャー

父:ディープインパクト 母:キューティゴールド
母父:フレンチデピュティ
生産:白老F 馬主:シルクR 厩舎:(栗)高野友和

まるポグにおける2位指名馬です。

まともに指名馬を選べるのは今年が最後となるディープインパクト。

今回牡馬から早いのと秋以降のを1頭ずつは指名したいなと思っていましたので、この馬はその内の「早いの」の方になります。

まず馬体が気に入りました。
この時期のディープインパクト産駒らしくないトモと言えばいいでしょうか。
また、中身は出来ていないでしょうけど、容積はかなりありそうで、仕上がってくれば相当な推進力がありそうな印象。

母キューティゴールドはステイゴールドの妹ということでゴールデンサッシュの牝系。

この一族は晩成型に出る印象が強く、キューティゴールドにもそれが当てはまるのかなと思っています。

全姉のショウナンパンドラが未勝利戦を勝ったのは3歳になってからですし、その他の兄姉を見渡しても勝ち上がりは秋以降といった感じで、ローマンネイチャーも本質的には奥手なタイプなのでしょうし、入厩後に調教師からもそのようなコメントも出されております。

それでも早めとはこれいかに。

POG本の取材のタイミングでは既に本州に移動してしまっていたものの、育成場であるノーザンファーム空港の厩舎長からはこんなコメントが出ています。

「イヤリングから来た時は細かったんですけど、パンプアップして出て行きました」

また、所属するシルク・ホースクラブからは次のようなコメントも出ております。

「2~3月にかけて馬がグンと良くなった」

ゲート試験後もしがらきで乗り込まれておりましたが、この間にも10kg以上体重も増やしておりましたので、この時点では十分な体力があるんだなということとかなりの成長力を持っていそうだなと感じていた次第です。

そんな中、デビューの予定も決まり、

6/27阪神芝1800mを松山騎手で!
と陣営から発表がありました。

これが確かドラフトの前くらいだったかと記憶してますが、6/27と言えば宝塚記念の当日であり、昨年はダノンザキッドがデビューした新馬戦となります。

この時点で既にダノンフォーナインやキラーアビリティといった馬達が出走を決めており、もしかするとチェルノボーグも、といった情報もあって、早くも「伝説の新馬戦となるか」といった声も聞かれておりました。

そこへ後乗りの形で参戦を表明したローマンネイチャーですが、高野調教師曰く「評判の高い馬も何頭か出走しますが、この馬もウチの期待馬ですから...」と相当自信ありげな様子!

下馬評的にはダノンフォーナインやキラーアビリティよりは下に見られていた感じではありましたが、私の中ではこの時に確信みたいなものを感じていた次第です。

そしてレース当日。

パドックでは若干集中を欠くような仕草は見せていたものの、緩さを残しながらまずまず仕上がっているように見受けられましたので、これはイケるんじゃないかと思ってたんですよ。

あの事件が起こるまでは(苦笑)

事件直後はこれもうダメやろと思っていたら、まさかの除外なしに驚きを禁じえませんでした^^;

完全に集中力を切らしていたようで、案の定スタートで大きく出遅れてしまいます。

もうこれは惨敗もやむなしと思ったのですが、ローマンネイチャーはグングンとポジションを上げていき、直線でも勝ち馬に次ぐ2番目となる末脚を披露し最後はキラーアビリティを交わし4着に入線。

前に行った馬達が上位を占めるといった展開の中、終始外々を回りながら脚を使って追い上げていたことを考えると、まともなら勝ち負けしてもおかしくはなかったでしょうし、非常に悔しさは残りますが、この馬の能力は示せたのかなと思っております。

まぁ、とにかく無事に戻ってきてくれてよかったです^^;

今後については、無理させるつもりはないとしながらも、心身の状態をよく確かめてからと、続戦にも含みを残してます。

あのようなこともあって厳しいレースでしたが「馬房に戻ると疲れを見せることもなく、ギャンギャン鳴いて“もっと走りたい”と言った感じで体力を有り余している感じでした」とのことで、もしかすると精神的にも肉体的にも凄くタフな馬なのかもしれません。

そうであれば高野厩舎名物の坂路2本追いにも耐えていけるだろうし、血統背景からもこれからどんどん良くなっていくだろうと推測されますので、次走はもちろん先々も含めて本当に楽しみにしています。

楽俊(@Rakushun1225)




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