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死ぬまで漁網を作り続けた男

今日は倒れる直前まで漁網のことをその工場のことを考えていた男の話をします。

そう、僕のおじいちゃん。吉田常信です。
祖父は6年前、四日市にある漁網工場、「有限会社 吉田製網所」で転び頭を打って倒れているところを発見されました。

漁網を編む機械、編網機(漁網の中でも有結節、結び目のある網)を売りに出そうとしている途中だったみたいです。

時代の変化に乗り切れず、需要がなくなってしまった刺し網。かつては四日市の街の繁栄を支え、日本の漁業の中心にあった産業でした。

機械の編む音から「ガチャマン時代」なんて呼ばれていたみたいです。
そんな一時代を築いた編網機は6年前には、鉄屑にしかならなかったのです。

一生涯かけて築いた漁網工場を綺麗さっぱり片付ける覚悟だったのだと思います。

その途中で倒れてしまいました。
そして2台の編網機が残り、最後に編んでいた網が今もなおかかったままです。

その網から僕はイルミネーションを作りました。



一度は時が止まった漁網工場に新たな時代の鼓動を響かせました。
「ガチャマン時代」を彷彿とさせる輝きを取り戻すことは不可能に近いのかもしれません。

それでも僕は実際に漁網の営業マンになり、おじいちゃんの人生をなぞり、この漁網、そして工場にここでしか見せられない輝きを見せようと壮大な挑戦をしています。

そして、その輝きを日本中にゆくゆくは世界に届け、吉田凱一をそして僕の偉大なおじいちゃん吉田常信がいたんだということを伝えていくつもりです。

SNSで僕が世界のカイになるまでのプロセスを共有します。

応援いただけたら嬉しいです。

それでは、また次回お会いしましょう!

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