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君が抱いてくれた 序章

今自分は学校の屋上に立っている。もう何もかもが嫌になってしまった。ここで終わりになってもいい。そう感じていた。

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春告鳥が僕を新しい生活へと導いていた。僕は○○、高校1年生だ。今日から乃木坂学園高校に入学する。最近女子校から共学になったばかりなので、男子はあまりいないが自分はどうってことなかった。性格が内気であまり人とも喋らない。そのせいか友達もあまりいなく、中学校ではいい思い出もあまりなかった。でもそんな自分に1人幼馴染の人がいた。

レイ:○○おはよう!高校も同じ所だね!また3年間○○と一緒に過ごせてレイは嬉しいよ!

幼馴染の名前は清宮レイ。自分と性格が180度違く、とても明るくて、社交的で、友達も沢山いる。そしてなんてたって可愛い。そんなレイとは小さい時から家族絡みで仲がとても良かった。2人はまるで兄妹みたいな関係だった。

レイ:え〜っと、、、レイのクラスは〜、、、あっ!あった!しかも○○と一緒じゃん!

○○:お、おう!一緒だな!

レイ:○○と一緒のクラスになれて嬉しいな!

なんとレイとクラスが一緒だった。レイはとても大喜びだった。自分はというと嬉しい気持ちを隠しながら平然を装っていた。あまり人に喜んでいる自分を見たられたくないという気持ちが出てしまった。

○○:とりあえず、教室行こうか

レイ:うん!

なんでだろう。緊張してる。

○○:えーっとクラスはここか。

見た感じ男女比2:8っぽかった。流石乃木坂学園高校なだけあってみんなお嬢様のような容姿をしていた。自分はあっけに取られていた。○○とレイは自分の席に着いた。

レイ:みんな〜よろしくね!レイって言うんだ!

クラスメイト:うん!よろしくね!

周りは早速クラスメイトとお話を始めていた。自分はどちらかと言うと1人が好きだったので誰とも喋らず目の前にあった学校案内のパンフレットをただただじっくり眺めていた。

先生:えー、皆さん入学おめでとうございます。
これからこの乃木坂学園高校で3年間過ごしてもらうことになります。このクラスの担任をします、、、、

自分は先生の話なんて気が聞かずに窓の外を眺めていた。ちょうど見頃の桜吹雪、陽向が眩しくあっている中庭、しっかりと揃っている花壇。楽しいはずの学校が何故か心のどこかで曇っていた。レイもいるはずなのに、、なんでだろう。そう考えていると、

先生:おーい○○。どうした?元気なさそうに見えるが。

しまった。いきなり先生に名指しされてあたふたしている。

○○:だ、大丈夫です。景色がよ、良くてみとれてました。

先生:おう。そうか。

なんとかなったようだ。内心自分はとても焦っていた。そして、SHRが終わり休憩に入った。

レイ:またボーッとしていたでしょ。ダメじゃん笑。次から気をつけなよ〜。

○○:分かったよ。

こうして俺の高校生活が始まった。

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