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SNSの今むかし、そしてBlueskyのこと

今年もいろいろあったように思う。
そんな中で、見過ごすわけにいかないのは「Twitter」から「X」に変わったことだ。
鶴の一声とはいえ、あんな強引に変えなくても…と思うけど。
なんだか、SNSが一つの曲がり角に来たような気がする。
あくまでも私的な視点だけど、SNSのことを書いてみようと思う。

SNSの曲がり角は、前にも何度かあった…

1.SNS以前
SNSという名前もなかった頃、「-宙」というサービスがあった。
ユーザーはそれぞれの星(掲示板)を持ち、互いの星を行き来しながら交流していく、というもので、自分としてはこれがSNSの先駆けだったと思う。
そして掲示板のように更新しやすくシステム化されたホームページ=Blogが現れ、さらには互いのBlogを往来しやすくなるようなシステム化がなされ、FriendsterやMySpaceのようなSNSになっていったのではないか。日本で初めて「SNS」と呼称したのはGREEだけど、知名度があがったのはmixiからのように思う。

2.Twitterの登場
Blogは当初「日記」という捉え方をされてたように思う。日記といえば長続きしないものの代名詞だから、二の足を踏んでいた人も多かったように思う。「日記」というプライベートなものをWeb上で公開してどうするの、という向きも少なくなかったように思う。いち早く「はてなダイヤリー」で展開してた人たちも「日記を公開ねぇ…」先行したイメージで見られてた感じがする(ちょうど初期のYouTuberたちが斜めに見られていたような)。一方mixiは招待制でユーザを増やし、プラベートな空間をつくることで日記のイメージを緩和させてたのでうまくいったのだろう。
そこへ、Twitterが現れる。もともとSkypeの「状態」の欄のように「離席中」「食事中」みたいに一言掲示板的な使われ方を想定してたらしいが、長文を書くのに疲れてたブロガーたちにはちょうど息抜きの場所となったようだ。手軽で、肩肘はらずに投稿できる。リプライ機能で、手軽にコメントすることができる。和気あいあいとした、初期のTwitterの牧歌的な雰囲気は、もう帰れぬエデンの園のように語られている…
そして、Twitterを模したサービスが国内外を問わずたくさん現れる。それぞれTwitterと違う機能を売りにして注目を浴びるが、飽きられたり運営上の問題や様々な理由で消えていった。今でも生き残っているSNSには、それなりに個性があるが、やはりTwitterが一日の長があるように思う。

3.ルールやマナーは誰が決めた
招待制だったmixiには、自然とルールができていた。友達申請には互いに挨拶し、不快感を与えないような気配りをしていた。だが、オープンなTwitterは違う。フォローもリムーブも自由。コメントも自由。読み逃げも読み飛ばしも意に介せず、…なはずだった。
どこのSNSとははっきりとはいえないが、マナーやルールを振りかざす人たちがTwitterにも現れ、あらずもがなの作法を撒き散らし始めた。それは、いつしかフォロー/フォロワーの数やいいねの数でのマウンティングも誘発する。Kloutみたいなスコアリングに騙され、SNSを営業ツールと捉えるユーザのうざ絡みはもはやSPAM同然だった。他にも「FF外から失礼」とか、あらずもがなの前置きはなぜこうも広まったのだろう。
そんなところから、Twitterの混沌は深まったと思う。そういった虚構しぐさに飽き飽きした人たちは別のSNSに移民を試みるが、戻ってくる者も少なくない。エクソダスというべきか、ディアスポラというべきか… それに、文字でなくてもコミュニケーションはできる。YouTubeなりTiktokといった動画SNSや、VRChatという別の地平線を見出すこともできるようになってきた。

4.青い鳥からBlueskyへ
そして今、TwitterはXになった。あまりの変わりように、今まで以上に見切りをつける者が増えている。そして、またTwitterライクなサービスが数多く開いている。これは、Twitter開始時以来のことではないか。SNSはまた一つの曲がり角に来ているようだ。
そんな中で自分は、Blueskyを選んだ。日本語化はまだまだで、ハッシュタグもDMもないけれど、BlueskyではSPAMユーザやノイジーなユーザは敬遠されがちで、Twitter開始時のようなあの牧歌的な雰囲気がある程度保たれている。
Blueskyが第二のTwitterというには早計かもしれないが、盛り上げるも過疎るもユーザ次第だから、まだまだこれからなのだろう。今はただ、互いに馴れ合わず争わず「共感」を与え合うのみ…

…Twitterを中心とした視点で語ってしまったけれど、多数のSNSを渡り歩いてきた自分からみた「SNSの今むかし」を書いてみた。語り足りないところは、まだ次の機会に譲りたいと思う。


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