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運転上達法その2 車体感覚の磨き方!よくぶつける方、参考に!


今回は車両感覚について

ある日の出来事 二輪の車体感覚🏍️

つい先日、ある後輩指導員が二輪指導員になるための練習後にこんな一言を…
バイクの場合後ろの車幅の感覚はどう捉えたらいいのか?と言う質問をしていた

彼は二輪が苦手のようで、私から見るととても新鮮な質問であった!今まで教習生に質問されたことがなかった事なので大きさついてはある程度言わなくても納得していると思い込んでいた。彼には疑問だったらしい…

なるほど私達の当たり前は教習生には疑問になるんだな!勉強になる…

その後輩指導教官がどう答えるか楽しみであった!
即答カンです…
やっぱり😏

二輪は軽くパイロンを後輪でかすった程度ではライダーは分からないことが多い!後ろから追従して観察するのだが、自動車ではパイロンの代わりにポールや縁石になるので、当たったら止めてバックすることになる。ポールに接触した事が分からない人も以外に多い!縁石に脱輪も柔らかく上がると分からない事が多い!
これは狭路(S,クランク)でまた説明予定!

私はレベルアップのために相互練習で見てもらいながらパイロンをリヤガードパイプ(クラッシュガードなど言い方多数)に当てる当てないを繰り返しチェックしました。わざとパイロンに触れてみて感覚の練習をしました。

特にフロントのガードパイプに関してはここでは触れません…これが当たる位ならバイクの運転は感覚的に危険です😅

バイクはハンドルの幅が一番広いところと考える。そして、生身の人間の体が露出して乗っているので狭い所を走る事をとても嫌う!危険だ!
自ら狭いところに突っ込んで接触なんて本能的にしないでしょう!
(クルマの間をすり抜ける事故が典型的)

しかしクルマは車体で守られてる安心感と幅の感覚の読み違いによる狭い場所での事故はとても多い!(二輪に比べ幅広だから)

車両感覚としては二輪車は重さの方が遥かにインパクトがあるので重さの意識に気を取られ幅や長さについて質問されたことがほとんどゼロです💦

長さは前タイヤ周辺が見えるのがほとんどなのでつかみ易い!リヤもバックする時は降りて押すのがほとんどなので(バックできるバイクもある)説明不要でしょう。
バイクのお話はここまで、また次回🛵

 4輪の車体感覚  教習所の実際

全国の指導員が行っている事と私のオリジナルのお話!ネットでも余り見た事ないお話あり!

はっきり言って各指導員の個性が出るものである。これはコースの混み具合などにより自分が進めめようとする順番通りにならない場合があるので、臨機応変に内容を変えるのが指導員の日常!その内容だって指導教官によって全く違うのだ!これはまた違う機会で…

教習所では限られた時間で仕上げるのが至上命令なので車両感覚の話は全教習時間の3%くらいなのではないでしょうか?
とにかく所内コースを路上に出るために、大きなミスをせず法規をある程度守って、スピードにメリハリをつけ走るがメインのテーマなのである。

本当はもっと時間を当てたいのが正直なところ😅
絶対に車体感覚を研くと軽微な自損事故などは少なくなるだろう。それくらい取り回し(大きさ)については重要なのだが時間が取れない…

通常、実車一回目の時に所内コースにペイントされた縦横の白線で大きさと死角を見せるのです。これ見よがしに指導員の運転でピッタリサイズの縦5m弱、横2m弱の長方形の白線枠に入れて凄いでしょ?
なんて教習生に見せつけます😉

前輪左右のタイヤ位置は、

左タイヤは車体センターコンソールのこの辺り、右タイヤはアクセルペダル辺り…

停止線でピタリ止まるとこう見える
だから、1m手前で止めるとこう見える
停止線も自分の足の裏や右ドアミラーあたりの見え方で判断する…

車両の幅の感覚は…

ボンネットのこのあたりがタイヤの通るところ、ボディはこの辺り…

とても解りやすい動画です!上記の私の言いたいことを代弁してくれます👍️

ここまでは他の指導員も同じ!

◇私のオリジナルとしては
●クルマの四角を外で指差して見せて上げます
タイヤとボディーの位置の違いを乗り降りして比べて見せて頭に叩き込ませる!
●どうしても車幅感覚がつかみにくい方にこう教えます。手元を余り見てはいけないが、正しい位置でハンドルを握った時に道路の幅を皆さんがイメージする普通の道路幅と考え(一応3mとする。2.75m〜25cm刻みで広くなる)両こぶしがこう見えれば両線の枠からはみ出ていません!

この絵は少しズレて見えますが走るとこぶしがちょうど両線をなぞるように見えますよ!

クルマの後方はこの段階ではあまり触れないが、イメージさせるだけで重要視しない。バックはどうしても姿勢の窮屈さからゆっくり慎重に走るので前方程まだ意識させなくてOK!

ポイント
死角で見えないことを頭に植え込み、感覚が全てであることを意識させる。透視画像などで見せて可視化(見えるようにして)して理解させている。

教習中、我が教習所はコースが狭く右左折待ちの車両の横をすり抜けるのだが、楽勝に通れるのにビビる生徒さんが多い。当然上記の説明を受けても目の錯角から最初のうちは通れそうにないと判断しますが、徐々に感覚と慣れによって自主的に通り抜けの判断ができるようになります😀

車体の大きさのレクチャーはこの時のみ!あとはその都度、
●左縁石(左折、停車の寄せ)
●停止線(先端)
●黄色のポール(クルマの角を意識させる)
●パイロン(前と後ろに置いて死角を見せる)
●センターライン(右折の寄せ)
を使用して先端を合わせて止めてもらったり、寄せてみて!なんて教えています。これらも入れると車体感覚の教習は10%をやっと越えるようになるのではないか…

あとは幅の感覚で重要なミラーを使わない教習生が多い!
有効活用ができていない!これは、採点で目視(ミラーの死角を見ること)及びミラーで確認となっているのだが、いつの時代も目視重視の説明によりミラーの事にはあまり触れていない印象がある。その証拠に、「前の時間にどんな注意をされましたか?」と聞くと、目視の事は教習生から話題に出るのだがミラーの話題は全く聞いたことがない!ミラーの重要性を認識せず卒業する生徒さんが多いのが実情です!

実際、私も教習生の頃ミラーを今のように使いこなせてたかと言うと今の5%にも満たないくらいしか使っていなかったろう!
実感したのは卒業してからだ!

ミラーの合わせ方にも時間をかける余裕がありません。
ミラー調整の仕方や操作がわからない教習生も卒業間近にみられる。これは説明した内容全てが次の指導員に伝達されている訳じゃないのでミラーの説明が終わっていると考えてしまうから…
やはり見てない事等を発見してその都度教えてあげるのが現状なのです!


幅は何と言ってもミラーのチラ見と実際に怖がらずに見ること!
どちらもガン見はダメ!チラ見!
練習はガン見してしっかり見え方の理解を深めてください。
ちなみに教習生は見るのを怖がります。走っている時など見てくれません💦
のぞき見するようにする方いますが、シートが合ってないか、真下近くを見ると勘違いしています。
真下は見ません!見えません!
遠くの接近するもののチェックとボディと縁石や白線との距離を大体見てるのです!
それから
寄るなり離れるなりその位置をキープするなりで緩やかなハンドル操作で左幅をコントロールするのです。

ミラーの見え方にも絶対はない!
縦方向を4分割して4分の1ボディが見えるように左右調節、上下は地平線が真ん中より少し下としている

一応目安は書きますが、これをベースに少し好みを加えて良い!

◇私の教習生のためのオリジナルメニュー

左の壁に寄せて左ミラーとの間隔を見る訓練をする。これは教習所では決してやらない。私は路上教習で特定の場所を独自に見つけこれを練習させます。
狭い道路での行き違いに役立つ!
そして、教習所では合格率の兼ね合いもあるし、ご近所からの苦情などの関係により住宅街などは練習コースにしにくいという実状もあるのです😩

狭い道路での行き違いなんて教習所ではほとんどさせませんから、できないで卒業する方がほとんどです。路上教習で私は必ず行ってもらい、知っていただいています。


私は上級者にはミラーを折ってわざと見せずに感覚を養い、初級者にはミラーがメイン、目視はあくまでサブと言葉で何度も教習中繰り返し言ってミラーの大切さを植え付けています。

※いちいちミラーを上げ下げして見ていると姑息な手段なんて捉えられますからミラーはそのままが基本!使用して悪いわけではないが…

最後に
教習所ではあまり車体感覚に費やす時間がない!そこでS、クランク(狭路)と方向変換、縦列駐車、停車で少し寄せることができれば良いので深追いしないのです。免許を取得してから各自練習が必要です!

車両感覚についてはこんなものです。深入りしても混乱するだけでしょう。直線とカーブ、S、クランクが通れれば車両感覚はOKと見なすわけです。

運転上達の秘訣 私的練習法

車体感覚の良い人は運転が総じて上手い!

後ろタイヤの位置感覚についても説明はほとんど教習所ではないでしょう。私はこの辺にタイヤがあるんだよとイメージさせてバックさせます。すると、説明なしだと右後輪しか見ない生徒さんが左後輪タイヤを意識し始め両サイドに目がいく正しい意識の配分を初心者でも行ってくれます。長年の経験ですね!

最初は何か目標をつくり繰り返す!そして、勘に移行するこれが万人に受け入れられる方法です。

私は体のパーツで教える事が多い!
縁石が膝と並んだ辺りできり始めてとか…
勘が操作に移しやすいのでこれを使っている。
そして
☑️このあたりできってみると、
☑️それより早いと…
☑️遅いと
どうなるのかやってみて考えさせる。
☑️ハンドルを廻すスピードで曲がり方が変わることも。
☑️走行スピードも関係してくることを早く進入したり止まってきったりしてその違いを体感させます。

勘でできる方は言わずに失敗した場合の切り返し(止まってバックしてやり直す)を重点的に教えます。

やはりこんな練習ができるようなコースが広くて、渋滞がなく、降りてクルマの外からゆっくり解説できる環境でなければ「勘でやってみましょう!」と言われても実際勘を養う練習時間の確保も困難で無理がある!

この感覚は視力の衰え、単純視力でなく奥行きを見るような深視力、明るさを取り入れる能力などな衰えで相当鈍くなるものである事を付け加えてておきます。

私はこんな練習で更にパワーアップした😃

私は免許取得後すぐに大きい駐車場の片隅で方向変換と白線を使って前後左右のスレスレ感をみっちり練習しました。一回一回降りてチェック、弟に見てもらって練習もしました。今の私がいるのもこの練習のお陰だと思っています。更に竹の細い棒を立てて立体にもして練習しました。(実際の道路では、縁石のような平面的なところはほとんどなく、立体にしないと意味がない!)
壁と線では高低差があり感覚的に捉え方が違う!
S、クランクは縁石とポールまで少し離れているのでオーバーハングを考えたコントロールに効果がありました。大型二種等のバスの運転の際にこのオーバーハングの考え方はとても役に立ちますよ!

オーバーハングについてこの回は触れておくだけにします
まずこちらを見てください
解りやすい大きさのクルマを選びました

タイヤの位置とボディーの4角の把握が大切です!
普通車の教習ではオーバーハングについては少し触れる程度で深入りはしません!
そして、
今回はオーバーハングの存在だけ知ってもらい、S、クランクの時にまた掘り下げます。ご期待ください👍️

バックでは見えない左後輪の捉え方を強くしたかったので(右後ろは顔を出せば大概見えてコントロールは楽)普通サイズのタオルを地面に置いてバックでそのタオルの真上に左リヤタイヤを止める練習。
これは指導員になってから見本を示すときなど役立ちました。きっとそれ以外にも車両感覚はこの練習で研ぎ澄まされたと思っています。
教習所のコース内で朝早く来てよく練習しました💪

※クルマ、自動車の表現はここでは分かりやすく一般的に表現しています。

 参考までに、車体感覚の天才たち!

カーレースの最高峰F1🏎️  分かりやすく言えば運転上手の神様です。彼らはタイヤがむき出しのオープンホイール車でモナコ公国の街中を最高速300㎞位で駆け抜けます。その際コーナーを曲がる時に最短となる内側ギリギリを攻めて通るのですが、ある有名な元メカニックの方の表現が凄かった!
毎回ガードレールにリヤタイヤを
「シュン、シュンと軽く擦り付けていく!」と言う😮
本当に1ミリ単位でコントロールできるテクニックで、どんな練習をしたのか、特にしてないのか私もドライバーに聞きたいものである。数ミリ違えば大事故だ🚑
ちなみに一般車も含めて、タイヤを擦ったり、乗り上げるのは故障の原因となるから皆さんはやらないように☝️
そして、このレーサーたちはパンクしない壊れない程度に触れているだけなのです。もの凄いスピードで😦

そして、私の小武勇伝!

妻を(その頃彼女)実家に送る途中の河川敷にとても狭い両側に大きさを制限する石柱があった。彼女の案内で、ここは狭いからと遠回りさせられた。一見通れそう…
マイカーの車幅は2m、標識には2mと…
そこで思い付いた💡
そこを通っていいところを見せてやろう😏
送った帰りにそこをゆっくり通ってみる…
「行けるじゃん!」
でも本当にスレスレで数cmしか余裕はない。
次に送ったときに実行

こんなイメージ😏
彼女はここは通らずにと言うが減速せず直進!
彼女の「えーっ!」
決まりました👍️
練習した事は20年以上経った今でも内緒です💦

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