松木安太郎さんが大喜利の師匠の一人になるかもしれない話
もちろん松木さんは大喜利とは関係ない存在です。
ただ、現在松木さんは講演会などにお呼ばれすることが多く、その話中で出てくる「欲のスイッチ」が大喜利を持続的に続けるヒントとして有効だと感じたので共有します。
※ 講演会の内容なのであまり詳細を話すことはしません
※ 大会形式の大喜利会という前提で執筆します
欲のスイッチとは
ざっくりいうと「頑張るための根拠」が「欲のスイッチ」です。
講演内ではオリンピックに参加したアスリートを基に例が示されていました。
それを大喜利に置き換えてみます。
スイッチが1つだけある場合の事例
「大会を一度は優勝する」という欲を持っている人がいたとします。
その欲望のスイッチをONにすると
・大会にエントリーする
・大会前にネット大喜利や別の生大喜利会などでウォーミングアップを行う
・大喜利について研究する
・当日に会場に向かう
・予選を頑張る
などの行動を起こす原動力となります。
では、以下のようなシチュエーションになった場合はどうなるでしょうか。
①予選の結果からして、勝ち上がれる気配が全くしない
例え敗者復活などまだ救済の道はあっても、手ごたえが全くなかったり、あるいは明らかに相手が強い人だった時に「大会を優勝する」という目標がかなり遠ざかってしまいます。
そうなると心が折れてしまい、実際はまだ勝ち上がるチャンスがあるのにそれを諦めてしまう可能性が考えられます。
②念願の初優勝を決めた
優勝をすること自体は喜ばしいのですが、それは同時に1つの目標が失われることを指します。
次の目標が定まらなかった場合、いわゆる燃え尽き症候群となってしまいこの人の大喜利はピリオドを打つことになります。
③何度挑んでもなかなかいい成績を残せない
前例に挙げた①は1つの大会での話ですが、ここで挙げるのは長期的にじわじわとダメージを喰らうパターンです。
同じ1つのスイッチを酷使するとだんだんと摩耗していきます。
もちろん摩耗するスピードは人それぞれです。
中には数年、数十年レベルで頑張れる人もいると思います。
一方、数か月や数回でそのスイッチが動かなくなってしまう人もいると思います。
欲のスイッチは沢山持とう
アスリートの方は欲のスイッチをいくつか持っており、そのオンオフをパチパチと切り替えることでモチベーションをより長く保つそうです。
・爆発的な1答を残す
・自身が納得する大喜利を貫き通す
・次の大会の糧になるような試みをする
・他の人の回答を聴いて大喜利会そのものを楽しむ
そうしていくつかオンにしたスイッチのうちどれか1つでも達成できれば、その会の中で自分が行ったことは報われるのです。
このたくさんのスイッチをどのタイミングでオンオフするのか。
あるいはスイッチそのものを増やしたり減らしたりするのか。
その判断が上手にできるようになればなるほどモチベーションは長く継続できるのだと思います。
自分は今までこれをぼんやり思いつつ言語化できてなかったのですが、欲のスイッチの話を聞いて「こういうことです!」と心の中で叫びました。
1つ目のスイッチは「憧れ」
この章の最後に、欲のスイッチの増やし方について触れたいと思います。
まず大喜利を始める際に憧れがあったのならばそれを大事にしてください。
もちろん「ウケたい」も憧れの1つです。
その憧れをそのまま1つ目のスイッチにしてもいいと思います。
2つ目以降のスイッチは誰かから感銘を受けたり、目標を細分化してみたり、ふと浮かび上がったりすることでだんだんと増えていくと思います。
アスリートと大喜利プレイヤーの違い
結果を残すことが必須ではない
話を松木さんに戻します。
講演の中で出てきたもう1つの言葉として「アスリートはどうしても結果を求められる」という事をおっしゃっていました。
特にプロのアスリートは実業団に所属、あるいはスポンサーとして企業がつくため結果を出すことで報いる事が求められます。
ですが、大喜利プレイヤーのほとんどの人はアマチュアです。
大会で好成績や爆発的なウケを残さないと引退勧告される厳しい世界ではありません。
このあたりの話は田んぼマンさんがよくおっしゃっている内容と繋がります。
どれだけメラメラorヘラヘラしていられるか
いい結果を残せなかった場合は悔しさが残ります。
それを悔しさとしてそのまま残すのではなく別の何かに変換することが重要だと考えています。
・悔しさをばねにして次に挑む(メラメラ)
・悔しさを吹き飛ばす(ヘラヘラ)
のどちらかを行い、悔しさを上手に飲み込むことを自分は意識してみたいと思います。
以上
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