画像1

HELLOVENUS_Glow

replay3_3
00:00 | 00:00
90年代後半、ディアンジェロなど70sのニューソウルに、当時のHiphopの成果を盛り込んだサウンドが生まれ、当時は「ニュークラシックソウル」などといわれていたと思うが、00年代以降「ネオソウル」という言い方が定着した模様。

ヘロビのこの曲は、まさに「ネオソウル」的なテイストがふんだんに盛り込まれていて、なんとも言えないクールさと、同時に暖かいソウルフルなムードが同居する素敵な曲に仕上がっている。

Aメロの|C△|AM7|Em9|GonD|などは、ニューソウルからネオソウルに引き継がれたテンションコードをたっぷり使ったたゆたうクールなサウンドが特徴的。メロディーも「響き」をより幽玄に深めるように構成されている。

Bメロは|Am9|Em9|F7|Asus49|。ノンダイアトニックコードでありかつそれまで避けられてい7th系の和音であるF7の使用により曲の色合いがふっと変化し(このあたりのコードワークもネオソウルっぽく感じる)、VであるAへと展開し、サビへとつなげる。

サビは|G, G#dim|Am7, Cm6|G, G#dim|Am7, Cm6|GonD, GaugonD#|Em7, A7|Am7|Dsus49|と、半音の動きが多用され、ゴスペル的なムードに。メロディーは和声が演出する感情の高ぶりに素直に寄り添っていく。

K-POPではEXOのchristmas dayがこれに近いネオソウル的な仕上がりになっている。他方で、同じく複雑な和声を使い倒しているにもかかわらずLovelyzのDestinyとはまったく異なっている点にも注目したい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?