見出し画像

3分K-POPについての覚書

K-POPの魅力の一つは、潔くイントロやエンディングをすぱっと切って3分代に収める簡潔さにあります。

ちゃんと確認した事はないのですが、少なくとも2007年以降の第2次韓国アイドルブームではこれが一つのフォーマットとなっていて、日本をはじめ世界的なK-POPの浸透の一因となったと思われます(ただし要検証!)。

個人的にも、3分K-POPは、まるで20世紀中葉のアメリカンポップス全盛期への先祖返りに見えて、SMエンタの産業システムとともに、K-POPにのめりこんだ理由の一つでした。

一方で、韓国内でもしばしば聞かれるように、3分にこだわることで曲の必要な要素が無理に削られ、表現の豊かさが減じてしまう場合があるのも事実でしょう。個人的には、Lovelyzの작별하나を聴いて強く感じました。

1コーラス目のサビが終わり、余韻を持たせる間奏が続き、2コーラス目のAメロ。しかし、時間短縮のためかばっさりとAメロの前半が切られているので、いきなりBメロ(サビ前)へと展開してしまう…

…確かにAメロを切るのは一つの方法だけど、バラードなんだから4分代になってももっとじっくり曲を展開してもよかったような…

逆に見直しの意識が働いているのかわかりませんが、Oh My Girlの2ndのように、アルバム曲ではたっぷりとした長さの曲を用意するような状況も出てきているみたいです。

他にも、3分代後半の曲が2曲。K-POPでは長い曲がそろっている印象です。

音楽は時間芸術といわれるくらい「時間の長短」と切っても切れない関係にあります。<3分K-POP>の行方、はたしてどうなっていくのか。もともとどのように成立してきたのかも含めて、掘り下げてみたいなと思っています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?