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神様になった日 レビュー①

久々の投稿になります。

中野です。

KEYファン、だーまえ信者お待ちかね、
10月10日から「神様になった日」が放送されました。

そして、寝過ごしました。

しかし時代は令和。
Dアニメストアで難なく視聴することができました。
受験生ながらAngelBeats!をちゃんとリアルタイムで見ていたことを思い出すと、良い時代になったな…。
ちなみに第一話はニコニコでも無料で見られます。見逃した方は是非。
https://www.nicovideo.jp/watch/so37633933

ではさっそく中身について触れていこうと思います。
レビューというよりかは考察に近いかもしれません。
1話を見ていない方はネタバレがあるかもしれないので、
ご了承ください。

まず冒頭。
全知全能の神(=公式では「ひな」と呼ばれている)
の語りからスタートします。
おそらくこの作品を見終わったら意味が分かる系の内容だと思います。
期待しておきましょう。

そこからシーンが変わり、夏を思わせる情景描写に。
1on1でバスケをする主人公にカメラは映ります。
そこで先ほどのひなと出会います。

ここで衝撃の事実「30日後にこの世界は終わる」ことを知るのです。

「なん…だと」
と思うところですが、PVで使いまわされているセリフなので特に何も感じませんでした。大事なセリフのように思うかもしれませんが、この作品のちょっとしたパワーワードぐらいなのでしょう。

このシーンで気になるポイントは、『見せない』演出です。
まず成神のシュート。普通の作品ならゴールするかしないかは見せると思います(ひねくれていなければ)。

隠す意図を少し考えてみました。

①ループもの
この線は薄いですが、30日間を繰り返すと仮定するのであれば、
ゴールする世界線、外す世界線で分岐させる…ということもあります。

その場合は逆に見せたほうが良いと思いますが、おそらくこの世界線では外した世界なのでしょう。おそらく後半でこのシーンに再び戻ってきて、ゴールさせる映像が出る可能性が考えられます。その確率は5%ぐらいですが。

②期待に応えない
この後、ひなもシュートを打ちたいというくだりがあるのですが、ここではシュートすら打ちません。
そのあとのセリフでギャグでごまかしていますが、この1話ではそういった「期待に応えない」演出が多用されています。
・片想いの幼馴染に全く相手にされない
・競馬で稼がせない
・5球目のストレートがこない
いわゆる寸止め。ミスリード。

信者はともかく、一般視聴者がこの作品をみると
「なんか、気持ち悪い」(ここでいう気持ち悪いは、嫌悪感というより喉に小骨がささった感じ)
と感じるでしょう。おそらく。
その大きな要因がこの「期待に応えない」演出だと思いました。

そのあとはハイテンポな会話劇が続きます。
神を連想させるトークが多いです。こういった共感性が薄い会話というのは結構難しいです。そのためかもしれませんが、キャラの芝居でうまくコミカルに見せているなと思いました。

ここで作画に触れると、ひなの芝居へのこだわりを感じます。
歩き一つとっても、手の振りのタメがあったりと子供らしさがありました。
(シーンによっていろんな歩き方をしています)
もしアニメを普段見られない方がいましたら、ひなの作画だけでも見直すと楽しいと思います。またほかのキャラクターも含め全体的に絵がきれいな印象でした。

小ネタ…というか自分がしってる範囲ですが…

○競馬
知らない人がいればですが、週末にしか開催されないので
1話は土日のどちらかであると考えられます。だから何だといった話ですが…芝の荒れ具合から察するに開幕してから3,4週目だと予想します。
といってもコースの外側馬場の地面が露出するほど荒れることはほぼないです。逆に言うと埒沿いの芝はもっと荒れててもよいでしょう。
あとゴール前の直線のカットで、向こう正面のダートコースが描かれていません。競馬ファンがみたら発狂するシーンでした。-10点

○野球
麻枝ファンならご察しの野球です。
一般の方は「?」かもしれませんが、脚本の方が大の野球ファンということです。恒例行事…ファンサービスといった感じです。投球作画もしっかりしていました。

あとは見たまんまな感じもしますが、総じて見やすかったです。
ABやcharlotteよりもキャラ数を絞り、巻き込まれ系主人公に感情移入しやすいように2人のやり取りがメインにカメラがおかれているのでわかりやすかったです。そしてラストに主人公の母親が何か知ってそうな感じで、次の話数へのフックがあったりしています。ちょっと気になりますね。
3作品の中では1番見やすく、丁寧な1話ではないでしょうか。
*キャラが多い時のメリット・デメリットは機会があれば記事にします。

しかしながら不安なところもあります。
それはこの1話では「全知全能の神っぽいのがいる」
ということしかストーリー的な動きがないからだ。
(後の出来事はキャラの紹介に近い)

見せたいものが日常ならこれで全然問題ない。
もしこれが世界を救う物語だとすれば、ロスにならないか心配である。(HPのキャッチコピーが気になるが…)

なので冒頭のところで感じたように、
「些細な日常がループすることで変化していく仕掛けの面白さ」
になるのであったら、かなり良くできた1話ではないだろうか。
ひなも、最初は大人だったけどループすると幼くなっていた・・・的な。

オリジナルアニメの良いところはそういったいろんな展開を視聴者が想像して、毎週答え合わせできるところなんじゃないかと思っています。
(語れる同志がいないので、こういったところで吐き出しています。すみません)

そんなことを考えさせる1話でした。

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