パスコングラフ

音色を決定づける「周波数特性」を決める要素! CRフィルター

今回の記事は、コンデンサとそれを使った簡単な回路、「CR フィルター」についての解説です。エフェクターやアンプの音色を設計する上でとても重要な内容になります。実際アンプやエフェクターの音色にかなり影響を与えている「周波数特性」は、ほとんどこのCRフィルターで決まると言っても過言ではないものです。

覚えることが多くて大変かもしれませんが、ここをマスターするとある程度自分でアンプやエフェクターを改造し、好きな音色に近づけることができます。

まず、オームの法則で「抵抗」が何であるかの説明をいたしました。みなさまも「抵抗」についてはだいぶ馴染めていると思います。

以前にも少し紹介しました「コンデンサ」こんな素子です。

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「コンデンサ」は抵抗が「周波数によって値が変化する抵抗」になったと考えましょう。この「周波数」についてはまた別の記事で説明しますが、とりあえず音に限って言えば「低い周波数ほど低音、高い周波数ほど高音の音になる」と考えていただいて大丈夫です。

もう少しきちんとお話するとコンデンサは以下の特性を持った素子です。

「低い周波数ほど高く、高い周波数で低くなる値の抵抗」

=「低い周波数ほど電流を通し、高い周波数ほど電流を妨げる」

コンデンサの持つ抵抗値を「インピーダンス」と呼びます。実は抵抗もこの「インピーダンス」なのですが、このあたりはややこしくなるので有識者のかたは突っ込まないでくださいね。単位は抵抗と同じく「Ω(オーム)」です。

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