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フジロック後記。フォールズ編

口元が気持ち悪いファーストアルバムの衝撃から長年の時は経ち、ボーカルがマッチョになったからか分からないけど
あまり聴いてこなかったが昨年に出した
アルバムが踊れるマッチョマンになって
素晴らしかったのでこの日を楽しみにしていた。

覚えている限りファーストアルバムからはやらなかった気がしたが最後にやっていた模様。

アタイ的に推しはボーカルのマッチョマンよりもキーボードのエドウィン。
照明でピンク色に光る彼は
全盛期の志茂田景樹先生のようだった。

見た目は現場主義の内装デザイナー。
半袖シャツにジーパン(当然エドウィン)
首にはタオル
耳には鉛筆とタバコ一本
手には設計図という出立ちである。

「ソコチガウヨ!アト30センチミギカラヌルンダヨ!ナニヤッテンダヨ!
ソトデタバコデモスッテアタマヒヤシテコイ!」

そんな怒号が聞こえた夏の炎天下の昼。

現場のペンキ屋もカチンと来て
エドウィンに向かって
「ナメヤガッテ!オマエハシジスルダケデヌルノハゼンブオレノシゴトナンダヨ!コノワカラズヤ!」と叫びながら
ショッキングピンクのペンキをぶっかけた。

「oh shit…」と囁きながら
エドウィンは意識を失った。

仕事仲間のボブ「【wake me up!】Edwin!」

エドウィン「oh my god…
sorry bob…
what time is it now?」

ボブ「【2pm】」

エドウィン「really? oh shit…」

エドウィンは耳にあるショッキングピンク色のタバコに火をつけ始めた。

エドウィン「bob…
 what year is it now?」

ボブ「Edwin? Are you ok?
this year is 【2001】」

エドウィン「oh…fu○k… 
its hot today.
it's like being in the 【spanish sahara】」

ボブ「ha ha ha! That’s a good one」

エドウィン「bob.listen.
I saw a 【mountain at my gates】 in my dream」

ボブ「oh…Edwin…
you should go to the hospital」

エドウィン「thanx bob.」

エドウィンは内装業界でも1.2を争う完璧主義者だ。
仲間のボブに対しても
ピンクタバコを吸いながら

エドウィン「Please bob. please.
this walls Angles is measured 【in degrees】and 
please don't draw the 【Black Bull】on this wall」

ボブ「ah. I know! sorry Edwin」

エドウィンはイライラを隠しきれず【Inhaler】(吸入器)を取り出した。

ボブはその様子にビビり持っていたトンカチを落としてしまった。

エドウィン「【What Went Down】? Bob!」

ボブ「Edwin…Sorry, I didn't mean it」

謝るのも束の間、イライラに耐えかねた
エドウィンの拳は食い気味でボブの顎に
一直線で向かっていた。

ショッキングピンクに染められたボブの
右頬。

警察に電話するボブ。

時は経ち、2022年
刑務所の中。

刑務官に呼ばれるエドウィン。

刑務官「No.【2001】」

エドウィン「yes! 【my number】is
【2001】」

刑務官「Right face! 」

エドウィンは忠実に右を向いた。

刑務官「【Two Steps, Twice】」

エドウィンは2回2ステップを踏んだ。

刑務官は何事もなく約21年の
刑期を終えたエドウィンを祝福し
送り出す。

「thanx a lot.」

エドウィンは刑務官にそう伝え
久々のシャバの空気を吸った。

外でタクシーが待つ。
中には仕事仲間のボブと
マッチョマンのヤニスが。

エドウィンはボブに静かに謝り
運転手に「苗場へ」と伝え会場へ
向かった…



p.s 調べてるうちにキーボードの
エドウィンは去年脱退していることが
判明。今のいぶし銀
キーボーディストの名前を誰か
知っていたら教えてほしい。

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