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30代男性の事例~保障と貯蓄は分けましょう②

本日は、昨日のご相談者の方がどのような選択をされたのか?をご紹介したいと思います。以下がその選択になります。

この男性は、変額終身保険に10年以上加入していましたが、払込みした金額と解約返戻金がほぼ同じ位だったため、保険の解約を決めました。
その解約返戻金を、加入中の掛捨ての収入保障保険の残り保険料にすべて充当し、毎月の保険料負担をほぼ無くした上で、将来の資産形成に外貨建ての積立変額ファンドを始めました。

このような資産形成方法は、将来の資金準備に対する意識が高い男性にとっては良い選択肢と言えます。

まず変額保険とは、どういうものかというと預かった保険料を一部を運用し、運用実績によって将来受け取る死亡保険金や解約返戻金が増減する保険の事です。ただし死亡保険金は最低保証があります。
終身保険と投資信託を合体させた商品と思って頂くとわかりやすいかもしれません。

変額保険の保険料は「一般勘定」と「特別勘定」とわけて運用されます。
「一般勘定」は主に国債などで運用しており、運用責任は保険会社にあるので死亡保険金の最低保証があります。
「特別勘定」は株式や債券などを組み合わせて運用し、運用成果に応じて死亡保険金や解約返戻金が増減します。
特別勘定の損益は全て契約者の責任となります
つまり保険料の一部は死亡保障のための経費となっており純粋に保険料全てが投資に回るわけではありません。
投資先も8つの中から選択をして運用しますが、保障のコストがかかっているので中々、増やすという面では難しいのではないか?とご相談者さんも気づかれました。
そのため、解約して他に資金を充てることにされました。

変額保険の解約返戻金を、加入中の掛捨ての収入保障保険の残り保険料に、全て充当することで、保険料の負担を軽減することにしました。
これにより、将来の資金準備により多くの資金を充てることができます。

さらに、外貨建ての積立変額ファンドを始めることで、将来の資産形成にも配慮しています。外貨建ての投資は、円建てのみの投資よりも通貨分散という面では非常に理に適うものになっています。
まだ30代でお若いので長期的な目線で積立投資をする事にされました、これも将来的な資産形成には有効な手段の一つです。

今回、ご相談者さんも保障と貯蓄は分けて考えるということを大変よく理解して納得して頂きました。新たに資金を捻出することは中々、大変ですが
今あるものを使い新たな事に投資する、運用をするこんなやり方をいつも私は提案させて頂くことが多いです。

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