松下玲緒菜と岡橋咲奈の卒業

ヲタクをしていると一番怖いもの。それは運営からの「大切なお知らせ」である。
それはほとんどの場合、「メンバーの卒業」であることが多い。
私は2019年9月からまねきケチャのヲタクを、2021年10月からはわんふぁす!とベンジャス!のヲタクをしてきているが、これまではこの「大切なお知らせ」というものは対岸の火事であると思っていた。
しかし、2023年3月は、メンタルを正常に保つことができないまでにボロボロになっていた。

松下玲緒菜の卒業発表


始めに、2021年12月に、深瀬美桜が2022年5月22日の全国ツアー東京公演をもって、まねきケチャを卒業することが発表された。それは俺にとって初のメンバー卒業の発表だった。
しかし、私は松下玲緒菜推しだったために、大きなショックは受けなかったが、それでも、この5人でもう一度武道館に立ちたい、という夢が潰えた瞬間であったといっていい。
美桜ちゃんは卒業までに半年の猶予をくれたのだ。
そうして、深瀬美桜卒業が近づいてきた2022年4月12日18時。いまでもその衝撃ははっきりと覚えている。
ちょうど地元の駅を降りた瞬間に、まねきケチャの公式のツイート通知が来たのだが、それを見た瞬間、私の心臓は一瞬止まったかのような衝動に襲われた。そこに踊っていたのは、
「中川美優、宮内凛、松下玲緒菜が来年春の公演をもってまねきケチャを卒業」
そう、今までは対岸の火事だと思っていたことがとうとう私の推しの身にも起きてしまったのだ。
まねきケチャの初期メン3人の卒業は「事実上の解散」とみる人もいるだろう。しかし、残ることを決断してくれたあおちゃん(篠原葵)に対して、それは失礼なことだと私は思った。
私の中で、残り1年がどれくらいなのか。卒業公演がいつなのかがその段階では確定していなかったので、これからの1年は大切にしていきたいと思った。
4月30日に開催された、凛ちゃんと玲緒菜の生誕祭では、「アイドルとして最後の生誕祭」というふうに言っていたので、その段階で、卒業公演は遅くても4月前半になるだろう、と思っていた。
それからは、基本的に玲緒菜をメインに特典会は回るけど、凛ちゃんや美優ちゃんともチェキを撮るようになった。
そして、美桜ちゃんの卒業後、森ふう花ちゃんが加入した。もちろんふうちゃんともチェキは撮るけど、俺の中では「玲緒菜がいなくなるのが悲しい」というのがどうしても優先してしまい、玲緒菜最優先、ループの際に残っていれば凛ちゃん美優ちゃんを優先するようにして回るようにした。
2022年10月9日の周年ライブの翌日の私物サインのとき、俺は玲緒菜にある公約を掲げた。
卒業までに玲緒菜のチェキを333枚にする(ぞろ目だから)と。
その目標ができたことで、俺は「玲緒菜が卒業する」ということを受け入れるようになった。
年が明けて2023年1月14日の新春ライブ、この日はライブ前の特典会だったのだが、この段階でのチェキの総数が、
玲緒菜が312枚、凛ちゃんと美優ちゃんは25枚のチェキを撮っていた。
凛ちゃんと美優ちゃんは最低でも25枚は撮りたいと思っていたので一応目標は達成できていたが、凛ちゃんのお預けチェキに「30枚目指しましょう」とかかれたこともあり、30はいけるかな、と思っていた。
この新春ライブ中に、凛ちゃんの2nd写真集発売が3月24日になることが発表された。
その瞬間、私は「卒業ライブは4月だ。」と考え、何とか目標は達成できるだろう、と思っていた。
しかし、そのあとで発表された卒業ライブの日程が3月20日。そう、2か月しかないことが分かった。私にとっては最大のショックだった。
残りのライブがいくつあるのかわからない。その状況下で、残り21枚をどう撮ればいいのか。ループできるという前提でいても11は参戦しないと玲緒菜の達成はできない。
そう思って、今後のライブには極力参加しようと心に決めた。
想定外の日程にショックを受けた私は、翌日に品川で行われた対バン(まねき以外の3組が出演する対バン)で、ベンジャスの日高里緒ちゃんに「(玲緒奈ちゃんの卒業は)笑顔で見送ろう」と言われた。それを聞いて俺はそうしなくちゃいけない、と思うようになった。
そして2月に入り、ツインテールフェスでちょっとしたトラブルがあったため、特典会についてのルール変更があり、これがさらに私を追い詰めた。
玲緒菜のループができない日々が続き、「333達成は無理かも」と黄色信号がともった。
特に2月25日のBLAZEでの対バンは、俺は何とか玲緒菜のチェキ券を買えたが、運が悪いとチェキ券すら買えなかった人もいたようだ。
実はこの段階で、3月4日のセレネでのワンマンがラストになる可能性が高くなっていたため、瀬戸際に追い込まれたが、何とか3月4日に332枚目を撮れる可能性が出てきたため、3月5日の豊洲での対バンで333枚目を撮ることを決めチケットを確保した。(これ、タイテ次第ではこれ行かなかった可能性があるというので、タイテに救われた感はあるといっていい)
そして、めでたく3月5日の豊洲で333枚目を達成し、その後2枚追加して335枚で玲緒菜とのチェキを撮り終えた。
そして、3月20日の卒業ライブでは俺がオープニングのSEと玲緒菜の手紙のところで号泣してしまった…
そう、里緒ちゃんとの約束を守れなかったのだ。
その後玲緒菜ロスで半月位ヲタクを休もうかと思っていたのだが、3月にとんでもない、目を疑うような通知が来たのだ。

岡橋咲奈の卒業


岡橋咲奈ちゃん



2021年10月2日に豊洲PITで行われた対バンで、わんふぁす!の岡橋咲奈ちゃんにはじめましてした。
咲奈ちゃんの写真を初めて見たとき、私の身体に電流が走ったのだ。

俺が咲奈ちゃんに会いたいと思ったきっかけの写真


「何!この松下玲緒菜と雪村花鈴を合わせたかのようなかわいい子は!」
そう、その衝動が俺を咲奈ちゃんに会いに行こう!と思わせたのだ。それからわんふぁす!を回るときは全員回るようにしていたが、2021年12月のラストの対バンで、咲奈ちゃんを6ループしたあたりから、私は「俺は咲奈ちゃん推しなんだ」と思うようになった。というより、小日向麻衣プロデューサーは感づいていたかもしれない。「かっちゃんは咲奈推し」と。
もちろんそれは正しく、わんふぁす!のメンバーで咲奈ちゃんのチェキ枚数がいち早く100枚になった。
そして、2023年になり、200枚目が見えてくると、「咲奈ちゃんの生誕祭の1枚目を200枚目にする!」という公約を咲奈ちゃんに掲げた。
もちろん、そのためにループで枚数の調整をするなどしたりした。もちろんマネージャーのまるちゃんもそれを承知してるかのように思えた。
しかし、2月下旬、大きな問題が生じた。そう、3月4日に渋谷で対バンに出るという情報があったのだが、その詳細が出ないまま、横浜での対バンの出演が決まった。
実はその段階で咲奈ちゃんとのチェキは198枚。私は渋谷の対バンがあるという前提で考えていたので、横浜の対バンのタイテが気になりだした。そう、その日の夜はセレネでまねきのワンマンがあり、玲緒菜との公約のこともあったからだ。
だが結果的に横浜の対バンから奇跡的に回せるタイテになり、5日の咲奈ちゃんの生誕祭で200枚目を撮ることができた。
しかし、その4日後の3月9日21時、俺の心臓がまた一瞬止まった。
「岡橋咲奈3月30日で卒業」
これは私にとって衝撃がでかすぎた。そう、玲緒菜の卒業後はわんふぁす!メインにして、咲奈ちゃん推しとして行くぞ!と思っていたのだが、それができなくなることを意味していた。
そこで、私は「卒業までに咲奈ちゃんのチェキを222枚にする」と公約ツイートをした。
それを見ていたまるちゃんに、15日に「222枚行くの?」と聞かれたけど、その段階で私は残り参戦できるライブが、15日、19日、25日、26日、30日の5つしかなく、その5回で22枚を撮る(しかもメンバー全員回りつつ)ことになり、かなり厳しいことがわかり、平日に対バン入ってほしいと願ったが、奇跡的に25日の土曜が2回しになった。
21日にも対バンが入っていたが、前日のメンタル回復を最優先させたいから断念していた。
25日の段階で、私はこひちゃん、みすちゃんなどに事情を説明し、30日までは咲奈ちゃん専念の承諾を得た。やはり、私と言えば咲奈ちゃんというイメージが定着していたのが大きいと思うし、みすちゃんの優しさにも触れた。
222枚目を3月30日の1枚目でお預けにしようと思っていたら、30日は咲奈ちゃんだけお預けなし、とツイートされたので、3月26日のラストを222枚目にしようと決めた。
しかし、残念ながら26日のラストが220枚目になり、222枚目のお預けはできなかった。
でも、結果的に咲奈ちゃんとは225枚のチェキを撮ることができた。
卒業発表から卒業まで3週間しかなかった。それはちょっと衝撃が大きかった。
でも、咲奈ちゃんの決めたことで、かなり悩みに悩んでの決断だったようなので私はそれは尊重したい。

ただ、咲奈ちゃんの卒業発表以降、ベンジャス!の日高里緒ちゃんがインスタのアカウント名をrio_benjasからrio_hidakaに変えたので、「まさか里緒ちゃんも?」と私は不安になったが、SHOWROOM配信で、そういう意味ではないということを話してくれたので、私的には一安心である。

実は、咲奈ちゃんの卒業時期が3月30日になったことで、私の中である「ウルトラC」が頭の中に出てきた。それは
咲奈ちゃん、まねきケチャに電撃移籍
ということだが、コレットを退所すると30日に言っていたので、その可能性は完全に消えた。しかし、私はコレットに残っているとその可能性を疑う私みたいなやつがいるから一旦退所して…という可能性もあると思っているが…

とにかく、アイドルの卒業はヲタクのメンタルを破壊する可能性もある、ということを実感したこの1年であった。


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