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「プロを育てる場所」のJユースは高体連に負けてほしくない


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100回目の高校サッカー選手権は青森山田高校の優勝で幕を閉じ1週間が経った。個人的には2021年に最も取材をした高体連のチームが大津高校なので、少々残念な気持ちがあるのも正直なところである。それにしてもこの10年弱で高校サッカーにおける絶対王者の地位を築いた青森山田は称賛されるべきではないだろうか。

サッカーファンはもちろん、それ以外の一般層にもそれなりに「青森山田」は高校サッカーが強い」という認識は広まっている。W杯の日本戦を起きている時間帯にやっていれば見る、くらいの友人が「山田の松木くりゅう?って選手が凄いんでしょ」と言ってきたときは驚いた。

高校サッカーが年末年始の風物詩として一般層にも浸透しているからこそ、とも言える。決勝はスタジアムが埋まり数万人が訪れるほどのコンテンツ力があり、おそらくアマチュアサッカーにおける観客動員数は最高だ。

ただ、サッカー界における“選手権”の意義や是非については色々と意見があるし、自分も思うところがある。

多くのJリーガーを輩出するとある高校の監督も「選手権は必要ないよね」とかつて自分に話していた。

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