太陽

【2019/11/13の1曲】 太陽/つばき(2010)


音楽が好きだ。洋楽/方角問わず。そんな自分の嗜好を少量のアウトプットでも紹介する機会があっても良いと思ったので、出来る限り毎日1曲好きな曲を紹介しようと思った。記念すべき最初の曲はこれ。つばきの「太陽」という曲だ。


脳腫瘍でこの世を去ったフロントマンの叫び

自分は弱音を吐くのは嫌いだししんどい状況を周りに悟られて心配をかけることを死ぬほど嫌う。が、辛いものは辛く、この10月末から11月にかけて会社内外における活動を詰め込みすぎたりキャパ的にうまくいかないところや悩みもあり「けっこうやばいな」と思っている時期があった。

そういうときこそ頼るのは音楽。完全に余談だが自分は高2のときから感情をコントロールするため、そのときの喜怒哀楽に合わせて聴くためのプレイリストを作ってる。

そんな中流れてきたこの曲を改めて聴いたら全てがぶっ飛んだ。

「つばき」という3ピースバンドには2008年ごろに出会った。

知らない人が大半だと思うが、彼らはもう“3人で”活動はしていない。2017年にボーカルの一色徳保さんが脳腫瘍でこの世を去ったから。

一色さんの脳腫瘍が見つかったのは2010年の10月で、この曲「太陽」は2010年8月に出たアルバムのリードトラックである。時系列的には脳腫瘍が発覚した後になるのだけど、この曲の歌詞からは「自分はこういう境遇になったけど、それでも前を向いて生きていくんだ」というような強いメッセージが感じられる。

この解釈は間違っているかもおしれないし、自分の生命の終わりが近づいていることをを少しだけでも予期、覚悟していたのかどうかはわからない。だけど結果的に一色さんが亡くなった今聞くと、そうだったのかなと考えてしまうのだ。

この数カ月後に死を覚悟しなければいけない状況に直面した人がこんな前向きな曲を書いていたと思うと、月並みな言葉だけど自分の悩みなんてどうでも良くなる。そんな、元気と活力を与えてくれる、「生命力」に満ち溢れた曲。

一色さんが亡くなったときにロッキンオンの高橋美穂さんが書いたこの記事でも触れられてるけど、本当にいい歌詞なんだよな。


心の中では迷ってばかり  昨日のことを気にしてばかり
ああすれば こうすれば良かったって 考えてまた日が暮れていく
それでも大丈夫さ どんなに落ち込んだって
たった一つの想いは いつも前を向いてんだからさ


というわけで、今日も生きていこう。


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