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早稲田に進んだから今がある。駒沢直哉が横浜FC入団を決めるまで

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“金沢史上最高傑作”が昇格を逃した理由


早稲田のFW・駒沢直哉の横浜FC加入内定がリリースされた。ツエーゲン金沢のU-15とU-18で育った選手だが、故郷のクラブへの帰還ではなく上位カテゴリのクラブを選んだ形である。Xでポストもしたが、金沢としては痛い。

『ツエーゲン金沢のアカデミー』と言われてもピンとこないサッカーファンがほとんどだと察するが、北信越では彼らは強者の立ち位置にいて、トップチームがJ1にいるアルビレックス新潟よりも強い世代もある。自分はこの集団を見初めて7年くらいと日が浅いので大口を叩くことは出来ないが、おそらく世間のイメージとの乖離は大きい。ちなみに2018年度の高円宮杯でU-15は準優勝を果たしており、3年後にこの世代はプレミア昇格戦までチームを連れて行った。

金沢のアカデミー史を振り返ると、彼らを“黄金世代”と称して良いだろう。

ただ、個人レベルで見た時に抜きん出た実績を出していたのがこの代の1つ上にいた駒沢直哉である。国体少年男子では得点王になり、U-17の代表候補に選ばれた。金沢のフロントスタッフにも、「たまにユースの試合を見に行ったら、いつも点を取っていた」と覚えられているほどの選手だ。現場のスタッフではなく、事業側のスタッフにも覚えられている育成組織の選手は珍しい。

トップチームへの練習参加もしており、間違いなく“金沢アカデミー史上最高傑作”に近い選手だった。

しかし、彼の昇格は見送られた。なぜか。

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